アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンス責任者のギヨーム・デゾテウスが、2021年F1ブラジルGPの決勝を振り返った。アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーがコンストラクターズ選手権で同ポイントのライバルであるアルピーヌをオーバーテイクして7位でフィニッシュして、一人で同ポイントを守ってみせた。
角田裕毅は、序盤にランス・ストロール(アストンマーティン)と接触して10秒ペナルティを科され、マシンがダメージを負ったことで厳しい展開となり、15位でレースをフィニッシュした。「今日の結果には満足している」とギヨーム・デゾテウス。「ピエールはミディアムでスタートし、セーフティーカー出動後はベッテルのポジションに追いつき前方集団を追う展開となった。この熱いサーキットにおいては、タイヤの劣化が非常に重要な問題なので、今回はツーストップ戦略が最善の選択となった」「ピエールの最初のピットストップ後、彼は着実なセカンドスティントを繰り広げ、リカルドとオコンとの差を広げていった。しかし、ワンストップのアロンソもなかなか速かった。2回目のピットストップ後、ターゲットは明らかとなり、アルピーヌ勢を新品のタイヤで抜く必要があった。バトルは非常に激しく、アロンソがオコンにDRSを与え、オーバーテイクのチャンスがあるT1とT4以外では、なかなか近づくことができなかった。バトルは6周にわたって続いたが、ピエールは素晴らしい動きで彼らを抜き去り、7位を獲得してくれた」「裕毅のレースに関しては、ストロールとの接触により早い段階で難しいものになってしまった。大きなダメージを負ったままのレースとなり、残念ながら彼のペースに影響が出てしまった」「19戦を終え依然アルピーヌと同じポイント数なので、シーズンの終盤は我々やチームのファンにとってかなりエキサイティングなものになると思う。必ず勝利を届けてみせる」