アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンスチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが、2021年F1ロシアGPの予選を振り返った。2台揃ってQ1を突破したアルファタウリ・ホンダだが、ピエール・ガスリーは12番手、角田裕毅は13番手とQ2で敗退。特に路面が乾いていく状況でガスリーのタイヤを交換しないという決断は失敗に終わり、チェッカー後、ガスリーはヘイローを殴って怒りを露わにしていた。
「今日は雨になるということは分かっていたので、できる限りベストな準備をしていた」とクラウディオ・バレストリはコメント。「理想的ではなかったが、朝のセッションは中止となり、ウェットコンディションでの初走行は予選となった。Q1では、インターミディエイトでスタートし、セッションをワンセットのみで走行すると決めた。この作戦は正しく、多くのチームが使用しており、両マシン共に見事Q2進出を果たした」「Q2では路面が早く乾いていき、Q1よりもタイヤが苦しめられたので、裕毅をピットインさせてインターミディエイトの新しいセットに履き替えさせた」「ピエールに関してはそのままで走行させることにしたが、残念ながら功を奏さず、Q3進出は叶わなかった。特にピエールに関しては良いポジションからスタートできる絶好の機会だったので、今日は満足できていない。今日の結果は変えられないので、シンプルに明日の本番に集中し、前進していきたいと思う」