アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。16番グリッドからスタートした角田裕毅は、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを実施。その後、ペースを維持しながら順位を上げて、10位でフィニッシュ。自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となった。
12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーも、ピットストップを遅らせる戦略に挑む。トラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。だが、46周目にパンクを喫してピットイン。2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田裕毅に続く11位でフィニッシュした。「マシンのペースは、レースに向けて予想していたものではなかった」とジョディ・エギントンはコメント。「予選は期待を下回ったし、スプリント予選では多くのトラフィックによって前進することができなかった。今日のレースではミディアムで第1スティントを延ばす戦略を活かすことができた。非常にうまく機能し、両方のマシンの一部のライバルの前に出ることができた」「これにより、ピエールはポイント争いができ、裕毅もそれに近づくことができた。ピエールはアルピーヌやストロール(に対してかなり強いように見えたが、ここでのオーバーテイクは難しかった。残念ながら、ピエールはコース上のデブリによってパンクを起こしてしまい、レース終了間際にソフトに交換するためのピットインを余儀なくされ、ポイント圏外となってしまった。裕毅はこの恩恵を受けるポジションにいたことでポイントを獲得することができた」「失ったものはいくらか取り戻せたが、今日は8位に入れたはずなので、やはり残念だ。次のレースに向けて準備が必要だ。今日示したように、ミッドフィールドバトルは非常にタイトであり、レースごとにポイントを獲得する必要がある」