アルファタウリ・ホンダF1は、英国ベッドフォードにあるレッドブル・レーシングの風洞施設への移行を問題なく完了。今後のコース上での見通しは後押しされた。これまでアルファタウリは、バイチェスターにあるF1グリッドで唯一の50%モデルの風洞を使用していたが、ライバルはより代表的な60%モデルに対応できる施設を使用していたため、不利な立場に置かれていた。
しかし、今シーズンから空力テスト制限(ATR)が導入され、前シーズンの最終フィニッシュポジションに応じてF1チームがシーズンごとに実行できる実行数が制限され、レッドブルの風洞は両方のチームの作業を円滑に進める能力を備えている。これは、レッドブルが所有する2つのF1チーム間の緊密なコラボレーションの最新のステップでもある。アルファタウリは、2021年F1マシン『AT02』のためにレッドブルからノン・リストッド・パーツをすべて取得している。「最近、風洞試験をビスターの50%風洞施設からレッドブルの60%風洞施設に移行した。これは、対処すべきさらに主要なプロジェクトだ」とアルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは語った。「だが、60%モデルにジャンプすることは重要だ。バイチェイスターで作業しているチームはこの移行を非常にうまく管理しており、これまでのところ混乱を可能な限り制限している」2022年の技術規制の大幅な変更に先立ち、2020年から2021年にかけて大量のキャリーオーバーが発生したが、F1チームは2つの“トークン”を使用して微調整することが許可されている。アルファタウリ・ホナF1は、2020年に採用していたものと同じリアサスペンションとギアボックスのデザイン(レッドブル・テクノロジーズが供給)を使用することを決定し、マシンのフロントにトークンを費やすことを選択した。「2つのトークンを新しいノーズに使用することを選択し、アウトボード・フロントサスペンションも再設計した。その結果、技術規則で許可されているように、レッドブル・テクノロジーズが提供するステアリング・コンポーネントの一部を2020年仕様にアップデートすることを選択した」ジョディ・エギントンは付け加えた。アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2021年にミッドフィルドのトップに立つという野心的な目標を設定している。昨年のコンストラクターズ選手権では、ピエール・ガスリーのF1イタリアGPでの勝利もあったが、ランキング7位でシーズンを終えている。