アルファタウリF1のチーム代表を務めるフランツ・トストが、ホンダのF1撤退後もレッドブルとしてF1エンジンを引き継いで継続して使用することで合意に至ったことを“非常に嬉しく思う”と語った。2015年にF1に復帰したものの、競争力を発揮できずに3年で終わったマクラーレンとのパートナーシップの後、ホンダF1を救ったのは現在のアルファタウリであるトロロッソだった。
マクラーレンとは異なるトロロッソの友好的な環境でホンダはF1エンジンの信頼性とパフォーマンスをアップ。戦えるF1エンジンへと進歩を果たした。ホンダのF1撤退後にルノーのカスタマーに戻ることを嫌ったレッドブルは、既存のホンダのF1エンジンを継続して使用するためにF1エンジンの開発を凍結するというロビー活動を実施。その努力は成功し、レッドブルはホンダとF1エンジンの知的財産権を引き継ぐ契約を取り付け、自社でエンジンを運用するための会社『Red Bull Powertrains』を設立した。2022年以降もレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリは、ブランド名は表示されないものの、ホンダのF1パワーユニットを2024年まで使用する。「ホンダは、非常に競争力のあるパワーユニットを実現するために、ハイブリッドテクノロジーに精力的かつ集中的に投資してきた。我々の関係は常に非常に効率的で楽しいものだった」とフランツ・トストはコメント。「現在、2022年の初めから、新しく生まれたRed Bull Powertrainsが運用するホンダのF1パワーユニットテクノロジーを引き続き使用できることを非常に嬉しく思う」「パワーユニットを社内で運用するためのインフラストラクチャを開発することで、レッドブルは独立性とパフォーマンスの面で別のレベルになる」「来年の初めからエンジン凍結に全会一致で合意に達したFIAとF1マネジメント、そして、すべてのチームに感謝している。これが将来の最善の解決策であると信じている」「これは、2025年に次世代F1エンジンが導入されるまで、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両方の将来にとって最良のソリューションであると信じている。また、ホンダのF1での最後のシーズンに可能な限り最高の結果を達成するための大きなインセンティブでもある」