アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2021年F1マシン『AT02』は、ピエール・ガスリーがF1イタリアGPで劇的な勝利を収めた昨年マシンよりも改善され、さらに速くなるだろうと語る。「今年、我々はもっと速いマシンを手にすると思うが、ストップウォッチが教えてくれるだろう」とフランツ・トストは Gazzetta dello Sport に語った。
しかし、その速いペースが2021年でまた勝利につながるかどうかはまだ分からない。フランツ・トストは、昨年のモンツァでの結果が独自の要因の組み合わせによるものだと認める。る「もちろん、昨年のようにレースに勝つことを望んでいる。それが常に目標だ」とフランツ・トストは語る。「しかし、通常の状況では勝てないことはわかっている。2020年のモンツァでは、我々には速いマシンがあり、ガスリーがミスを犯さずに素晴らしい走りを見せたが、(ルイス)ハミルトンの(ストップ&ゴー)ペナルティというラッキーがあった」F1イタリアGPでの勝利はピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングに昇格するかもしれないという推測に繋がった。2019年シーズンの前半、ガスリーはシーズン途中にアレクサンダー・アルボンと交代されるまでレッドブル・レーシングにいた。そして、今年、アレクサンダー・アルボンはシートを失った。後任にはセルジオ・ペレスが加入し、ピエール・ガスリーは候補にも挙げられなかった。しかし、フランツ・トストは、実際にはそれは良いことであり、ファエンツァの環境は現在ピエール・ガスリーにより適していると語る。「ガスリーがアルファタウリに残留したことをうれしく思っている」とフランツ・トストは語った。「彼はチームを愛しており、我々は彼を愛している。彼が2021年に2020年のようなレースをするなら、彼には間違いなくレッドブルや他の競争力のあるチームでレースするチャンスがあるだろう。彼は成功するドライバーになるためのすべてを持っている」今年、ピエール・ガスリーは新しいチームメイトを迎える。アルファタウリ・ホンダにはダニール・クビアトに代わって日本人ルーキーの角田裕毅が加入する。エンジン供給元のホンダがF1撤退を発表した後、レッドブル・レーシングトアルファタウリ・ホンダのF1での将来は疑わしかった。しかし、先週、2つのチームは、2022年から2024年の3シーズンの間、ホンダのF1パワーユニットを使い続けることを可能にするエンジン開発凍結についての合意がなされた。「もちろん、エンジンが凍結されることは我々にとって重要だ」とフランツ・トストは語った。「将来にとって重要だ。レッドブルにとって代わるものはなかった」2006年のトロロッソの立ち上げ時からチームを率いているフランツ・トストだが、すぐに自分が動くとは考えていないと語る。「何年もそこにいるとは思っていなかった」とフランツ・トストは認める。「しかし、15年ほど経った今でもここにいることができてうれしく思っている。ここイタリアは気分がいい。ここにF1チームへのサプライヤーがたくさんいるも素晴らしい部分だ。ここはモーターバレーだ」