アルファタウリ・ホンダF1のチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2020年のF1世界選手権 最終戦(第17戦) F1アブダビGPの金曜フリー走行を振り返った。アルファタウリ・ホンダF1は、ダニール・クビアトがトップ5からわずか0.15秒差で11番手、ピエール・ガスリーは13番手となった。レースシミュレーションを行っていたFP2終盤、ライコネン(アルファロメオ)の火災事故で赤旗となったが、その前に2台ともレースウイークの準備に向けて十分なマイレージを走ることができた。
「チームとして我々が慣れているほどスムーズな金曜日ではなかった」とジョナサン・エドルズはコメント。「ダニールに関しては、残念ながら、小さな問題によってFP1の40分タイヤでの走行を完了できず、我々は彼の走行を中止する必要があった。それによって、コーナーが多く、トラックエボリューションの高いリズムを掴むことが難しいトラックで、彼は週末のスタートで出遅れることになってしまった。理想的ではない」「FP1ではこのコースの最適な妥協点を見いだすために、いくらかセットアップ作業ができるよう2台とも2セットのプライムタイヤを履かせている。進むべき良い方向性を見つけられたので、FP1からFP2までに大きめの変更を施した」「FP2のスタートでは、他の全チームと同様に2021年タイヤを走らせた。プライム仕様のそのタイヤでピレリのために来年の情報を集めた。その後、ショートランに移行したが、我々のタイヤ配分により、2台ともベースタイヤを装着したため、グリップの観点から言えばオプションと比べると大きな違いがあることは明白だ。C5のオプションを履いた走行に切り替えたときに、それらのポテンシャルを最大に引き出せたとは言えないので、一発のアタックでタイヤを正確なウインドウに入れられるよう、アウトラップのタイヤ準備に関しては理解すべきところがある」「通常の金曜日に発揮してきたパフォーマンスを見せられてはいないものの、優秀なエンジニアグループがいるので、今夜、データを徹底的に分析し、明日にはパフォーマンスを改善できるプランを仕上げられるはずだ」「ミッドフィールドは非常にタイトだ。約6台が0.1秒以内につけているので、我々はそれほど見い出せてはいないが、最後のほんの小さな細部が大きな違いになるだろう」
全文を読む