フェルナンド・アロンソが、F1第8戦オーストリアGPの木曜メディアデーで、アストンマーティンとホンダを取り巻く厳しい批判に強い口調で反論した。アルピーヌ復帰説など自身の去就を巡る憶測が飛び交うなか、アロンソはプロジェクトへの揺るぎない信頼を強調。さらに、SNSなどでチームが「虐待に近い扱い」を受けているとして、外部からの過度な批判に苦言を呈した。
「プロジェクトへの約束は現役生活を超えている」今季のアストンマーティンは、新たなPUパートナーとなったホンダとともに苦戦が続いている。ここまで獲得したポイントは、アロンソがモナコGPで記録した1ポイントのみ。競争力不足から、アロンソにはアルピーヌ復帰や引退の可能性まで取り沙汰されている。しかしアロンソは、そのような憶測を明確に否定した。「噂はいつでもある。僕たちは外の世界から非常にひどい扱いを受けてきた。今は期待外れのパフォーマンスしかできておらず、厳しい時期にいる。夏休みが近づけば、いつも噂は出てくる」「トップチームにも噂はあるし、僕たちにもある。それは僕たちが苦戦しているからだ。でも以前から言っているように、僕のアストンマーティンへのコミットメントは、ドライバーとしての現役生活を超えたものなんだ」アロンソは現役引退後もアンバサダーやスポーツカー活動などを含む長期契約を結んでいるとされており、プロジェクトへの信頼は揺らいでいないと改めて強調した。「僕はこのプロジェクトを信じているし、適切な人材がそろっている。本当に最高の人たちがいる。エイドリアン・ニューウェイがいて、ホンダもいる。確かに出遅れたことは理解している。でも、できるだけ早く状況を整えようとしているところだ」「問題は必ず解決できる」とホンダとチームを擁護2026年のアストンマーティンはここまでモナコGPでアロンソが獲得した1ポイントのみと苦戦が続いている。ホンダ製パワーユニットも競争力不足に苦しんでいる一方、チームはエイドリアン・ニューウェイが主導する大規模アップグレードの投入を待っている状況だ。アロンソは、SNS上でアストンマーティンやホンダを揶揄する投稿が相次いでいる現状にも言及した。「僕たちは最後尾にいるから格好の標的になっている。SNSではいろいろなことが起きていて、僕たちをネタにしたジョークも投稿される。それは虐待と言ってもいいくらいの境界線にあると思う」その一方で、チーム全体の努力を強調し、必ず状況は改善すると訴えた。「もちろん今の順位に満足しているわけではない。でも、ホンダもアストンマーティンも本当に勤勉な人たちばかりだ。1,000人ものスタッフが毎日懸命に働いて問題の解決に取り組んでいる」「問題は必ず解決できる。それは時間の問題だ。僕はこのプロジェクトを信じているし、チームを信頼している。僕たちは全員で一緒に戦っている」さらに、開幕戦オーストラリアGPの時点で、費用対効果を考慮して十分な効果が見込めるタイミングまでアップグレード投入を待つ方針をチーム首脳が決断し、全員がそれに同意していることも明かした。「僕たちドライバーは毎週レースをして、毎週メディア対応をして、そして競争力のないマシンで走っている。でもチームのリーダーたちは、アップグレードは効果が十分に見込めるタイミングまで待つという決断をオーストラリアで下した。コスト効率も含めてね」「僕たちは全員その方針に同意しているし、そのアップグレードをできるだけ前向きな気持ちで待っている」アロンソはアルピーヌ復帰説を明確に否定するとともに、アストンマーティンとの長期的な関係に改めて強い信頼を示した。現在の苦境についても、ホンダやチームスタッフの努力を高く評価し、大型アップグレードによって状況は必ず改善できるとの確信を口にした。