アストンマーティンにとって悪夢のレースとなった。ランス・ストロールに続き、フェルナンド・アロンソも2026年F1バルセロナ・カタルーニャGP決勝でリタイアを喫した。アロンソは41周目、ターン9手前でマシンをコース脇の芝生上に停止。自力で走行を続けることができず、その直後にバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。
F1公式は「アロンソが芝生の上でストップした。ターン9の手前で動けなくなっている」と伝え、VSC発動のきっかけとなったことを報じた。その後、アストンマーティンはアロンソのリタイアについて「フェルナンドはバッテリーの問題によりマシンをリタイアしなければならなかった」と説明。電気系トラブルが原因だったことを明らかにした。アロンソのストップによって導入されたVSCは、優勝争いの行方を大きく左右した。首位を走行していたルイス・ハミルトンは42周目にピットイン。2.8秒のストップでハードタイヤへ交換すると、VSC中のタイムロスを最小限に抑えながらコースへ復帰し、首位を守ることに成功した。レース再開後、フェラーリは無線で「君はトップだ」とハミルトンに伝達。ハミルトンは「素晴らしい仕事だ、みんな」と応じ、フェラーリ移籍後初勝利に向けてプッシュを続けた。44周目時点でハミルトンはジョージ・ラッセルに2.9秒差を築いて首位を走行。3番手にはアンドレア・キミ・アントネッリが続き、4番手ランド・ノリス、5番手マックス・フェルスタッペン、6番手シャルル・ルクレールというオーダーとなった。F1 TV解説のジョリオン・パーマーは「ハミルトンにとってこれ以上ない展開だ。彼は最も新しいタイヤを履いており、マシンも非常に速い」とコメントした。またこの頃、ハミルトンには黄旗違反の疑いが記録されたが、その後FIAスチュワードは「さらなる調査は不要」と判断し、ペナルティは科されなかった。一方、アストンマーティンは序盤の7周目にランス・ストロールがギアボックス系トラブルの疑いでリタイアしていた。チームはレース中、「ランスはギアボックス関連の問題が疑われると報告したため、マシンをリタイアさせた。今後データを確認する」と説明している。ホームレースとなったアロンソはバッテリートラブルで無念のリタイア。ストロールも序盤に戦列を去り、アストンマーティンは2台とも完走を果たせず、地元スペインのファンの前で厳しい週末を終えることになった。