フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1メキシコGP決勝のオープニングラップで一部ドライバーがコーナーをカットして順位を上げたにもかかわらず、FIAが何の対応も取らなかったことに不満を示した。レース序盤、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を含む5台のマシンがターン1〜3でコースを外れた。ルクレールはすぐにランド・ノリスへポジションを返したが、その他のドライバーには警告もなく、アロンソは「不公平だ」と憤った。
「いいスタートを切ってターン1でもアグレッシブに攻めたけど、ターン2と3でまっすぐ突っ込んだクルマが何台かあって、僕の3、4台前に戻ってきた。ちょっと不公平だと思う」とアロンソはレース後に語った。「FIAが最初のコーナーで何も見ていないのはこれで2回目だ。教訓だね」アロンソはスタート直後の混乱について即座に無線でチームへ報告したが、最終的に何の裁定も下されることはなかった。「僕はいいスタートを切って(カルロス)サインツより前にいたのに、ターン2をミスした連中が3台も前に戻ってきた。すごく不公平だ。何とかしてくれと伝えた」と、アロンソは無念さを滲ませた。その後、アロンソはマシントラブルでリタイアしており、レースを最後まで走り切ることはできなかった。公平性をめぐる問題が再燃アロンソは前戦アメリカGPでも、同様に「FIAが特定の場面を見逃している」と発言しており、連続して審判基準の一貫性に疑問を呈している。メキシコGPの第1コーナーは例年混乱が多く、ランオフエリアが広いことが「安全性と公平性のバランス」を難しくしている。今後、FIAがこうしたスタート時のコーナーカットをどのように取り締まるかが注目される。
全文を読む