フェルナンド・アロンソは、2025年F1マシンの開発を優先すべきだと考えており、アストンマーティンが2024年のF1レースでポイント獲得圏外で終わっても「問題ない」と述べた。アストンマーティンは2024年シーズンでこれまで5位以上の成績を収めたことがない。5位以内に入ったのはサウジアラビアGPでの1回のみで、2023年シーズンで表彰台を獲得したような好調さを再現できていない。
マクラーレン、フェラーリ、メルセデスといったライバル勢がシーズン開幕以来大きな進歩を遂げている一方で、アストンマーティンもイモラのフロア、フロントウイング、ディフューザーのアップグレードパッケージを投入したが、裏目に出た。これによりチームは開発方針を再設定せざるを得なくなり、夏休み直前のハンガリーGPではフロントウィング、フロア、ディフューザーのさらなる変更が導入された。アロンソは、バルセロナとオーストリア(モナコ以外の2024年唯一のレースでチームがノーポイントに終わった)でのアストンマーティンの不調は、セットアップにおける「マシンの構成上のいくつかのミス」が原因だと指摘した。今週末ザントフォールトで開幕する2024年シーズンの後半戦に向けて、どのような期待を抱いているかと尋ねられたアロンソは「毎レース9位と10位を目指して戦っている」と語った。「上位4チームは毎レース、僕たちより30秒から45秒も速い。トップ8に入るには、上位のマシンがリタイアすることが必要だ」「9位と10位を確保するのは、それほど簡単ではない。実際、ここ数戦では一度も達成できていない(アロンソもチームメイトのランス・ストロールも、ハンガリーとスパでは11位だった)」「ポイントを獲得し、Q3に進出することが毎週末の目標となる。でも、これは結果や目に見えるものに関してだ」「その背景には、来年のマシンに向けてテストしたい多くの項目やアイデアがある」「だから、残りの10レースにおける僕の最大のモチベーション、あるいは最大の希望は、疑問の多くをしっかりと理解し、明確なアイデアを持ってシーズンを終えることだ」「ポイント獲得の有無は重要ではないが、来年に向けて正しい道筋でスタートを切ることは必要だ」