ペドロ・デ・ラ・ロサは、現在のフェルナンド・アロンソと17年前にマクラーレンに在籍していたときのフェルナンド・アロンソの間には、明らかな違いが1つだけあると感じている。フェルナンド・アロンソがルノーでドライバーズタイトルを連覇し、2度のF1王者に輝いたばかりの2007年、デ・ラ・ロサはマクラーレンでテストドライバーを務めていた。
その年はルーキーイヤーのルイス・ハミルトンとともに戦ったアロンソにとって波乱のシーズンとなり、結果的にアロンソはルノーに復帰するためにチームを去ることになった。マクラーレンのコース内外で何が起こったにもかかわらず、デ・ラ・ロサは、当時持っていなかった1つの重要な資産を除いて、今日に至るまでアロンソがレースへの綿密なアプローチという点で少しも変わっていないと感じている。「2024年のフェルナンドと、私がマクラーレンで出会った2007年のフェルナンドとの違いは何かと聞かれるが、それは何もない」とデ・ラ・ロサはRacingNews365のインタビューに答えた。「何の違いもない」「唯一付け加えるとすれば、彼は自分の気持ちをうまく表現する方法を知っているという意味で、偉大なリーダーになったということだ。2007年にはそれができなかった。彼の英語はそれほど上手ではなかった」「だから今、彼が送るメッセージはすべて、インカムでエンジニアと話しているときはいつも、すべての部署に正しいメッセージを送り、模範を示している」「レース週末にインカムで話すときは、(サーキットのオフィスで)テーブルに座っている20人のエンジニアだけでなく、ファクトリーにはさらに100人のエンジニアがいる。彼はそれらすべての人々のモチベーションを高める方法を学んだのと思う。勝つためにサーキットにいる人々と同じくらい重要な人たちだ」「彼の英語の上達ぶりにはとても感心させられた。彼のアクセントはあまり良くない。おそらく私と同じで、ひどい訛りがあるのだろう。だが、いつも正しい言葉を話す。彼の頭の回転はとても速い」フェルナンド・アロンソがマクラーレンに移籍した25歳のときからアストンマーティンに移籍した42歳の現在に至るまで、時を経ても変わることのない特別な資質について、デ・ラ・ロサは上質なワインのように熟成を重ねた男だと熱く語った。「基本的に、それは彼の情熱なんだ」とデ・ラ・ロサは語った。「彼の勝利への欲望、決してあきらめないという欲望、常に学び続けるという欲望。彼の年齢で、彼がすでに勝ち取ってきたものを考えると、それはマスタークラスのようなものだ」「週末も、週末以外も、彼がどれだけハードに働くか、どれだけ自分を追い込むか、そして彼がモーターレーシングにどう生きるかが、私がフェルナンドを本当に愛しているところだ」F1を超えたアロンソの競争力と細部へのこだわりの考え方について完璧な例を示して、デラロサはこう付け加えた。「私たちは時々一緒にカートに行う。ドバイの24時間レースに時々参加する。楽しむためだけど、実際、彼にとっては楽しみのためではない」「彼がどう準備し、どうチームを率い、どう(戦略会議に)参加しているか、そしてそれは24時間レースだ。そして彼は言うんだ、『楽しみのためだけど、それでもしっかり準備する必要がある』ってね」「そういうところが彼のすごいところなんだ」