フェルナンド・アロンソは、2023年F1第8戦スペインGPでチームメイトのランス・ストロールに次ぐ7位に甘んじたのは、アストンマーティンF1チームのダメージを避けるためだったと語った。アロンソは予選でフロアを破損した影響もあり、9番グリッドからスタートした。レース後半にピットインしてハードタイヤに交換し、周冠宇、角田裕毅、エステバン・オコンを抜き去り、チームメイトの背後の7位まで順位を上げた。
6位のストロールに2秒差まで迫ったアロンソは、無線で『チームメイトを攻撃するつもりはない』と伝えた。レース終盤、アロンソはチームには『リスクはゼロ』だと伝え、ストロールから1秒以内の差で今季最低となる7位でチェッカーフラッグを受けた。レース後、アロンソは「レース終了まで10周だった。僕の方がタイヤが少しフレッシュので、彼よりコンマ1~2秒くらい速かった。でも、それ以上は無理だった」と語った。「僕はクレイジーじゃない。昨日はフロアを傷つけてしまったので、今日はもう傷つけたくないし、彼がフロアを傷つけることは望まない。.ただ、この場所を確保しようと思った。僕たちにとっては、6位と7位、7位と6位というのは同じことなんだ」「昨日の自分のミスを後悔している。一晩中、巻き戻してもう一度予選に臨むことができれば、状況は変わってくるだろうと考えていた。だから、今はカナダで考えることしかできないし、このモチベーションをカナダでの良い週末に役立てたい」アストンマーティンはバルセロナの週末で14ポイントを獲得したが、これは2023年シーズンのこれまでのラウンドで最も少ないポイントであり、メルセデスにコンストラクターズ選手権で2位に浮上することを許した。アロンソは、カタルーニャ・サーキットでメルセデスのペースについていけなかったことを認める。「僕たちにはペースがなかったと思う。それが最大の問題だった」とアロンソは語った。「アンラッキーだったとか、戦略が違ったとか、そういうことではないんだ」「僕たちはメルセデスに比べて遅かった。ソフトでもハードでも遅かった。とにかくアルピーヌとアルファタウリに集中し、フェラーリとのペースについていくことだけに集中した。最終的に僕たちはフェラーリを上回った。彼らはカルロス(サインツJr)しかポイントを獲得しなかったからね。僕たちはメルセデスに対してポイントを失った。でも、彼らは今週末は良い良い仕事をした。次も頑張ろう」アロンソはレース後半、オコンの強固なディフェンスに打ち勝たなければならなかった52周目に元チームメイトをパスして7番手に浮上したが、オコンはアロンソの攻撃を受けるとピットレーン出口で右側に移動し、アロンソはピットウォール側に追いやられた。オコンのアグレッシブなディフェンスにもかかわらず、アロンソはこの動きについて「何も言うことはない」と語った。「テレビでは違っていたのかな。わからないけどね」とアロンソは言った。"僕の側からは周、角田、エステバンをオーバーテイクしたが、僕にとってはどれも同じに感じた」アストンマーティンの週末のパフォーマンスは、今シーズンの好調なスタートを切った彼らにとって現実を突きつけるものだったかと尋ねられたアロンソは、「いや、そうではないと思う 」と答えた。「2週間後にはまったく違う姿が見えてくると思うし、近いうちにレッドブルと戦えることを願っている」
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