フェルナンド・アロンソは、マクラーレン時代のかつてのチームメイトであるルイス・ハミルトンは歴代F1ドライバーのなかでトップクラスの一人だと称賛。ミハエル・シューマッハやアイルトン・セナと並ぶ偉大なドライバーだと称えた。ルイス・ハミルトンは、今週末のF1アメリカGPで5度目のF1ワールドチャンピオン獲得に王手をかけており、セバスチャン・ベッテルに8ポイント以上の差をつけてフィニッシュすればタイトルが確定する。
5度目のF1ワールドチャンピオンを獲得すれば、タイトル獲得数でファン・マヌエル・ファンジオと並んで歴代2位に浮。また、現在71勝を挙げているルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハの91勝という歴代最多勝利数、そして、7度のF1ワールドチャンピオンという記録も見えてきている。2007年にマクラーレンでルイス・ハミルトンのチームメイトだったフェウナンド・アロンソは、F1アメリカGPの木曜記者会見で歴代F1ワールドチャンピオンのトップ5、そして、その中にルイス・ハミルトンは含まれるかと質問された。「歴代トップ5を挙げるのは難しいね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「ミハエル(シューマッハ)、(ファン・マヌエル)ファンジオ、(アイルトン)セナ、(アラン)プロスト、そして、ルイス。これがトップ5だと思う」「今僕が思いついた考えはそれだけど、時代の違いやチャンピオンシップの勝ち方の違いを比べるのは難しい。ルイスは5回目に近づいているし、ファンジオに並ぶというのは素晴らしい偉業だ」「僕たちの世代で誰かがそれを成し遂げるとしたら、それがルイスであることを僕は嬉しく思う。彼は才能を示し、コミットメントを示しているからね。クルマが圧倒的に強かった時に彼はチャンピオンシップに勝ち、それほどではない時でも才能を示すパフォーマンスを見せた。今の時代ではなかなか見られないことだ」フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンがマクラーレンでチームを組んだ2007年あ、お互いにタイトルを争っていくなかで関係が悪化し、最終的に1ポイント差でキミ・ライコネンがチャンピオンを獲得した。当時、ハミルトンはデビュー1年目のルーキーで、アロンソは前年のワールドチャンピオンだった。しかし、フェルナンド・アロンソは、生え抜きのルイス・ハミルトンの方が好意的な扱いを受けていると感じ、マクラーレンのマネジメントとの関係は崩壊。最終的にアロンソは複数年契約を解消して、わずか1年でチームを去っている。2007年の時点でルイス・ハミルトンが将来5度のF1ワールドチャンピオンを獲得することは予想できたかと質問されたフェルナンド・アロンソは「2007年にルイスやグリッドにいる他のみんなの将来がどうなるかを想像するのは難しかった」とコメント。「でも、彼は初日から才能を示していたし、ルーキーイヤーでチャンピオンシップを争い、2008年にそれを獲得した」「当時、彼が5度や7度のタイトルを獲得することが可能だと考えるのは可能だったかもしれない。でも、彼もクルマのパフォーマンス、メルセデスへの移籍によって何年か不遇の年を過ごした。その当時なら無理だと思っただろうね。2013年のメルセデスは苦戦していたし、他にいもいろいろあったからね。浮き沈みがあった。「でも、僕は彼の成功を嬉しく思っている。彼は1日目から才能を見せていた。クルマが勝てる状態の時にレースに勝った。でも、彼はクルマが絶好調ではなかった2009年にようなときでもレースに勝っている。そんな状況でも毎年何勝かはしていた。素晴らしいことだ」ルノーでF1ワールドチャンピオンを2連覇した際には、今のルイス・ハミルトンのようにタイトルを重ねていくと考えられていたフェルナンド・アロンソだが、結局、3度目のタイトルは獲得できぬまま、今シーズン限りでF1を去る。