フェルナンド・アロンソは、F1における究極の成功とは10年間無縁だったが、マクラーレン・ホンダで“幸せ”を見つけていると主張する。フェラーリを離れたフェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダで厳しいシーズンを過ごした。対照的にフェラーリは復活の兆しをみせている。フェルナンド・アロンソは、昨年からついて回る引退の噂を退けた。
引退が頭をよぎったかと質問されたフェルナンド・アロンソは「決してないね」と Cadena Ser radio にコメント。「引退やサバティカルについては決して考えなかった。自分がグリッドで最も才能があるとは思っていないけど、この16年間、結果を出すために最も懸命に仕事をしてきたと思っている」「引退や1年休むなんてことは僕の性格では考えられないことだ」フェルナンド・アロンソは、勝てるクルマを見つけるという捉えどころのなさがF1の世界では一般的なことだと述べた。「スポーツで勝てるのは一人だけだし、F1では勝利がとても予想しやすい。勝てるかどうかがとても早くにわかってします。残酷だよね」キャリア初期に成功を収めた後、フェルナンド・アロンソの運は低下の一途をたどっていると言えるかもしれない。しかし、フェルナンド・アロンソは「運が変わるとは思っていない。とにかく勝者は一人だけというのがスポーツの特性なんだ」とコメント。「成功はとても一時的なものだ。ゴールは自分のやっていることに幸せを見つけることだ。それがもっと良いパフォーマンスを発揮する方法だからね。近年、僕はそれを見つけた」だが、それはフェルナンド・アロンソが決してフラストレーションを抱えていないという意味ではない。昨年のF1日本GPでは無線でホンダのエンジンを「GP2エンジン」で「恥ずかしい」と吐き捨てた。「とても厳しかったね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「チャンスがないんだから、フラストレーションは溜まるよ。10周後にシリンダーを失ったり、バッテリーが続かないことをわかってピットを離れていた」「怒っていはいなかったよ。プロジェクトは初期段階だし、僕たち全員がそれを成功させるために同じ方向を向く必要がある。それが僕たちがやっていることだ」2016年に表彰台を獲得できるクルマを持っているかと質問されたフェルナンド・アロンソは「様子をみてみよう」とコメント。「僕たちは非常に低いベースから来ているので、改善の必要が大きい。そこから上がるためには大きく改善しなければならない」フェルナンド・アロンソは、メルセデスとホンダの馬力差が200馬力だとの報道を否定した。「200は不可能だ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「パワーが少ないのは確かだけど、200はない。30から80の間だ」「クルマからのフィーリングはすでにいい感じだ。改善する必要がある部分は気付いているけどね。でも、メルセデスは別のチャンピオンシップにいる」「僕たちは表彰台からそう遠くはないと思っている。でも、それをすぐに達成したら驚くだろう。開幕戦では適切な全てを持っていないだろうからね」1回目のテスト最終日、フェルナンド・アロンソはわずか3周しかできなかった。「その週の最終日はとても悪かったね」とフェルナンド・アロンソは認める。「エンジンを交換するのに3〜4時間かかったし、起こったことを修復するのに11時間かかった。今のF1は理解するのがとてもに複雑だと思う」タイトルを獲得したときよりも、現在のF1を好きではなくなっているのではないかと質問されたフェルナンド・アロンソは「そうだね」と頷いた。「クルマが遅くなっているからね。今は空力がとても厳しし、クルマは120kg重くなっている」「でも、ずっとドライバーのためよりもエンジニアのためのチャンピオンシップだった」また、フェルナンド・アロンソは、F1に対してこれまでよりもファンの興味が薄れていると感じている。「全ての国でF1の人気と視聴者は落ちている。レースがちょっと退屈になっているし、関心も少なくなっている。でも、僕としては、人々から多くの愛を感じているよ」
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