バルセロナテストで不可解なクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソが、病院で2日目の夜を過ごすことになるようだ。フェルナンド・アロンソは、バルセロナテスト最終日にウォールに激突。現在、バルセロナの病院にいる。マクラーレンは事故の原因を明らかにしていないが、ERSからの感電やバッテリー故障によって発生した有毒な煙霧を吸ったなど様々な憶測が広がっている。
当初、フェルナンド・アロンソは意識を失っていたと報じられており、まず救急車でサーキットのメディカルセンターに運ばれたあと、マクラーレンいわく“予防措置”のためにヘリコプターで近くの病院に搬送された。ジョルディ・ビダールは、かなり低速度でMP4-30の右側をウォールにこすり付けているフェルナンド・アロンソの写真を捕えたカメラマンの「医師は彼のヘルメットを軽く叩いたが、彼は反応しなかった。それがおよそ10分間続いた」と AS に述べた。スペインのラジオ Cadena SER は、フェルナンド・アロンソは到着したときには意識があり、医師を話をしていたというカタルーニャ総合病院の情報源のコメントを紹介した。「CTスキャンの結果、アロンソは無傷であり、元気です」とマクラーレンの広報担当は述べた。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「幸いにも彼は負傷していないが、脳震盪を起こしたために、大事をとって今晩は病院で過ごすことになった」と述べている。クラッシュはあまり激しくなかったように見えたが、複数のメディアはFIAの15Gのインパクトライトが点いていたと報道。だが、エリック・ブーリエは、一部報道でアクシデントの深刻さが誇張して報じられている否定した。スペインの放送局 Antena 3 を含む他の報道では、オンボードデータが30Gの衝撃を示していたと報じている。Autosprint によると、フェルナンド・アロンソのトレーナー兼アシスタントのファブリジオ・ボラは、事故後にアロンソが“動揺”しており、病院へ搬送するために医療スタッフによって鎮静剤が投与されたことを認めた。フェルナンド・アロンソのマネージャーを務めるルイス・ガルシア・アバドは、アロンソが体調が悪かったとの報道を否定している。「ウォールにヒットしたことが全てを引き起こした」とルイス・ガルシア・アバドは主張。「彼は落ち着いており、完全にノーマルな状態だった。彼は24〜48時間、病院で観察されることになるだろう。重要なことは、フェルナンドは常に意識があったということだ」フェルナンド・アロンソが次回のバルセロナテスト、または開幕戦オーストラリアを逃す可能性があるかとの質問に対しては「彼は大丈夫だ。まったく問題ないと思う。彼は元気だ」とルイス・ガルシア・アバドは答えた。