フィアットが、アルファロメオ・レーシングの完全買収を検討していると報じられている。昨年、アルファロメオをタイトルスポンサーに迎えてザウバーは、今シーズンからザウバーの名前を降ろし、アルファロメオ・レーシングとして参戦することを発表している。
ザウバーの名前がF1グリッドから消えることに多くの人々が悲しみを覚えているが、 Auto Bild によるとチーム名変更の背景には別の動機があり、2020年にさらに変化を目にすることになるかもしれないと報じている。現時点では、ロングボウ・ファイナンスがチームを所有し、ザウバー・モータースポーツがチームを運営している。記事によると、アルファロメオとザウバーの契約には2019年の夏を期限としてフィアット側に買い取りオプションが含まれているという。フィアットでは、ジェン・エルカンが新CEOに就任しており、彼の判断次第でフィットがチームのオーナーになる可能性がある。現在、F1ではレッドブル・レーシングとトロロッソが完全な姉妹チームとして存在しており、フェラーリは将来的にレッドブルと同じ方法でライバルに対するゲインを得ることを模索しているという。フィアットがF1チームの買収について真剣に検討していることを表すいくつかの兆候もある。フェラーリで高い評価を得ていたシモーナ・レストは、技術責任者としてアルファロメオ・レーシングに加入しており、キミ・ライコネンのチームメイトとしてアントニオ・ジョビナッツィが起用されることもフェラーリの影響力が働いている。2018年、フェラーリ会長の故セルジオ・マルキオンネが、アルファロメオの名前をF1に戻したが、その時点からチームがフェラーリと将来的に非常に密接に協力していくとの説が語られていた。
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