アレックス・アルボンは、F1バーレーンGPを不満の残る結果で終えた。ウィリアムズのドライバーであるアルボンは、15番グリッドという低いグリッドポジションにもかかわらず、ポイント獲得が可能だと信じていた。慌ただしいレース中、何度かトップ10に返り咲く走りを見せたが、最終的には12位でゴールした。アルボンは、土曜日の予選で期待外れの走りを見せ、Q1で敗退し、マシンの性能を発揮できる位置よりも下からのスタートとなった。チームメイトのカルロス・サインツは予選8位だった。
しかし、ソフトタイヤでスタートしたアルボンは、良いリカバリー走行ができると期待していた。 セカンドスティントでは、ハードコンパウンドタイヤをうまく使いこなした数少ないドライバーの一人としてトップ10に食い込んだが、レース中盤のセーフティカー導入のタイミングには悔いを残すこととなった。「トップ10に入るには十分な力があった。正直に言えば、十分すぎるほどだった」と、レース後にアルボンは語った。「ハードタイヤで順調にフィールドを駆け抜けて、8位以内に入る勢いだった」「その後、両方のマシンをダブルスタックしなければならなかったため、ピットストップでさらに2つポジションを下げてしまい、12位になってしまった」アルボンはレース終盤にミディアムコンパウンドのタイヤに履き替え、トップ10に迫る勢いで追い上げていた。キミ・アントネッリがDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を使用している間に、アルボンはオリバー・ベアマンに0.5秒差まで迫っていた。しかし、ハースのベアマンが最後のポイントを獲得し、アルボンは今シーズン最低の順位となった。オーストラリア、中国、日本ではそれぞれ5位、7位、9位を獲得している。「僕にとっては、どちらかというとチャンスを逃したというフィーリングだ。昨日のピットレーンで少しスタックしまっただけで、本来なら予選で上位に食い込むべきだった」とアルボンは付け加えた。ウィリアムズは、3連戦を好成績で締めくくるべく、ジェッダでトップ10に返り咲こうとしている。「今日は本来の力を取り戻し、15位からポイント獲得まで挽回することができたが、その後セーフティカー導入の不運に見舞われ、再び順位を下げてしまった。必ずしもトリッキーな週末だったとは思わないが、少し不運だった。また戻ってくるよ」とアルボンは付け加えた。ウィリアムズがポイントを獲得できなかったのは2025年最初の週末で、角田裕毅との接触によりボディワークが損傷したサインツはリタイアを余儀なくされた。これにより、チームランキングでは5位から6位に後退し、両マシンでポイントを獲得したハースに次ぐこととなった。しかし、ウィリアムズはすぐに立ち直るチャンスがある。次の週末にはアルボンとサインツがサウジアラビアでレースに臨む。