アレクサンダー・アルボンは、F1サウジアラビアGPでケビン・マグヌッセンが角田裕毅を「チーキー(遠慮の無い)」にパスしたことが、今後同様の動きを助長する可能性があると警告した。セーフティカー導入後、マグヌッセンはアルボンと接触し、最初の10秒ペナルティを受けた。事実上、自身のレースが台無しになったマグヌッセンは、その後、角田裕毅をコースアウトしながらパスした。
その後、マグヌッセンは、前を行くハースのチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグにピットストップのチャンスを与えるため、アルボンを含む後続グループをスローダウンさせた。この作戦が功を奏し、ヒュルケンベルグはポジションを落とすことなくピットストップを終え、最終的に10位でポイントを獲得した。アルボンはマグヌッセンとの接触は問題にしていなかったが、角田裕毅へのコース外でのパスに対するペナルティが甘かったことに不満を抱いていた。マグヌッセンに与えられた最初のペナルティについて「あれはフェアだったと思う」とアルボンは答えた。「ちょっと圧迫感がある。あのコーナーの形は好きではない。突き出ている。とても誤解を招くと思う」「あのコーナーの端の出っ張りは、自分が思っている以上にスペースを空けないといけない。平らに削ればいいのに、その方が簡単だと思う。恨みっこなしだ」「もうひとつは、裕毅との10秒のやつは、ちょっとチーキーだった。つまり、10秒のペナルティでチームメイトにポイントを保証するようなものだ」「なぜどこでもそうしないのか?5秒から10秒が正しいとは思わない。ポジションを戻して、そのままにしておく必要があると思う」アルボンは過去に、ドライバーたちが自分をパスするためにトラックを外れてアドバンテージを得て、ペナルティを無効にするために十分なギャップを開けたと不満を漏らしている。マグヌッセンの戦術――前に出てから集団をスローダウンさせる――は、このテーマとは異なるものだ。「今週末もそうだった。ポイント保証のためにドライバーを1人犠牲にすれば、どのチームも同じことをすると思う」とアルボンは語った。「トップチームはやらないかもしれない。でも、ミッドフィールドのチームはどんなチャンスでもポイントを獲得する必要がある」「チームメイトのポイントを保証するために、そうするドライバーが増えるかもしれないね」