ウィリアムズ・レーシングのアレックス・アルボンは、ピエール・ガスリーとセルジオ・ペレスの統計を利用してF1復帰をチームプリンシパルに打診したと明かした。2020年シーズンの終わりに成績不振によりレッドブルのシートを追われた後、チームはアルボンの後任にセルジオ・ペレスを起用することを決定した。
アルボンはテスト兼リザーブドライバーの役割に降格され、トラックに入る前、そしてレースウィークエンドを通じてマシンが適切なコンディションにセットアップされるよう、シミュレーターでチームをサポートすることになった。しかし、最終的にウィリアムズでF1グリッドに返り咲くために、アルボンはシミュレーターセッションのデータを有効に活用した。「ある意味で、誰もが僕と同じようなことをしていると思う」とアルボンはHigh Performance ポッドキャストに語った。「基本的に、チームの中で僕自身が代わったピエール・ガスリーについて統計と調査を行った。そのあと、現在シートに座っているセルジオ(ペレス)についての統計と研究を手に入れた」「とてもシンプルな統計だったが、そのほとんどはマックスに関するもので、スピード、予選、レースなどをExcelシートにまとめたものだった」アルボン 「何人かのチーム代表にそれを渡したのが始まりだった」2020年シーズンを通して、アルボンは予選でもレースでも常にフェルスタッペンの後塵を拝していた。17回の予選でフェルスタッペンがアルボンを上回り、11回のレースでフェルスタッペンがアルボンの上位でフィニッシュした。また、COVIDの影響を受けた短いシーズンを終えた時点で、フェルスタッペンが728周をリードしていたのに対し、アルボンは28周しかリードしていなかったという望ましくない統計もあった。「僕が苦戦した年に抱えていた問題は、マックスは予選で3番手か4番手、ときには5番手につけ、レースをだいたい3位か4位で終えるのが一般的だったことだ」とアルボンは説明した。「レースによっては彼からコンマ3~4秒の差があり、12位か11位になることもあった。それは悲惨だった」「その翌年はほとんどすべてのレースで1位か2位だった。ルイス(ハミルトン)とマックスがタイトルを争い、チェコは4位か3位か5位だった」アルボンはウィリアムズの枠に入るため、フェルスタッペン対自分、ガスリー、ペレスのデータを使い、チーム代表に提示した。「でも、マックスとのギャップは、ほとんどの場合、僕がマックスのチームメイトだったときよりも大きかった」とアルボンは語った。「つまり、彼は僕の後任だ。でも、あれほど悪い年だったのだから、みんな貶めるべきじゃない。振り返ってみれば、僕はまだ2人のチームメイトよりも優れていた」「僕にはこの統計があったけど、どうしたらいいのかわからなかった。基本的には、チーム代表の何人かに渡して、そうやって始めたんだ」