2021年のレッドブル・レーシングのF1シートを失ったアレクサンダー・アルボンだが、リザーブ兼開発ドライバーとして、昨年自分とチームメイトのマックス・フェルスタッペンが苦労したRB16より、チームのエンジニアが今季マシン『RB16B』をより運転しやすいマシンに進化させるのを手助けするために、冬の間にシミュレーターで忙しく作業を行っている。
レッドブル・レーシングの2020年F1マシン『RB16』は、プレシーズンテストから悪名高いほど気まぐれな特性を有しており、マックス・フェルスタッペンはテスト初日に2回のスピンを喫した。その一方で、RB16のピーキーなハンドリング特性は、アレクサンダー・アルボンがシーズン中にマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵するのを難しくした可能性がある。アルボンは特にF1イギリスGPとF1バーレーンGPでのFP2での大クラッシュを含めて何度もマシンを壊した。セルジオ・ペレスが加入したことで、2021年はレッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリのリザーブ兼開発ドライバーの役割を与えられたアレクサンダー・アルボンは、今週初めにシルバーストンでのシェイクダウンテストに帯同。チームの“冬季プロジェクト”が昨年のRB16の問題点を改善をし、ペレスとフェルスタッペンが開幕戦F1バーレーンGPから“すぐに全力で取り組める”ことを可能にすると考えている。シルバーストンテストでは2019年F1マシン『RB15』を走らせたアレクサンダー・アルボンは「RB16Bは僕の冬のプロジェクトのようなものだし、シミュレーターで多くのことをしてきた」とコメント。「もちろん、去年のマシンは難しかったし、僕の仕事はとにかくそれらを解決して、今年僕たちがすぐに全力で取り組めるようにすることだった」「それが翻訳されるのを見るのはうれしいことだし、僕たちがしたことの多くがすでにマシンが運転される前に生かされていることは分かっている。それはすべてのハードワークが報われていることを示している」セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンがシルバストーンでシェイクダウンした『RB16B』は、実際にはレッドブルが2020年のF1アブダビGPで走ったRB16のシャーシを使用しており、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはRB16Bを昨年のマシンの「大規模なアップデート」と呼んでいる。アレクサンダー・アルボンは、RB16の欠陥に焦点を当てることがRB16Bでの彼の開発作業の鍵であったと付け加えた。「新しいマシンを運転しているとき…その多くは少し時間を遡って、去年のマシンで改善する必要があった重要な領域を見つけようとする…それが僕たちが今年のマシンでしたことであり、すべてそういう計画だった」とアレクサンダー・アルボンは言った。「シェイクダウンは、RB16Bの個性を理解することが重要だった。僕サイドでは、エンジニアやドライバーのフィードバックを聞いて、ミルトン・キーンズに持ち帰り、マシンのそのサイドで作業できるようにすることも重要だった」アレクサンダー・アルボンの努力が報われたかどうかについて、シルバーストンで『RB15』と『RB16B』の両方をバック・トゥ・バックでドライブしたセルジオ・ペレスは、RB16BにはRB15と比較して“良いポテンシャル”があると感じていると語った。「RB15に乗ってみて、すでにレッドブルのマシンがどのように感じられるかを参照してかなり満足していたし、その後、自分が今年ドライブする自分のマシンに飛び乗った。それは素晴らしいことだった」とセルジオ・ペレスは語った。「あらゆるスピードで全体的なグリップの進歩を感じることができる。すでにそれを感じることができている。あまり多くのことを完了してはいないけど、マシンには大きな可能性があると感じている」