F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、アレクサンダー・アルボンは、2021年もレッドブル・ホンダのF1シートを維持するために“十分に良い仕事をしている”と信じている。アレクサンダー・アルボンがポイント圏外でフィニッシュしたF1イタリアGPで、昨年アルボンと交代で降格したアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが衝撃的なF1初優勝を果たしたことで、ドライバー交代を求める声が強まった。
しかし、1週間後のF1トスカーナGPでは、アレクサンダー・アルボンがF1初表彰台となる3位でフィニッシュ。レッドブルF1の幹部であるクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコは、アルボンへのサポートを繰り返し述べている。それでも、これまでマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス比較により、アレクサンダー・アルボンがレッドブル・ホンダF1のシートに相応しいのかというプレッシャーは高まっている。だが、ロス・ブラウンは、アレクサンダー・アルボンは待望のF1初表彰台によってすべての批判に完璧に答えを突き付けたと考えている。「アレクサンダー・アルボンは、今シーズンかなりの変動を経験しているし、昨年の途中でレッドブルで交代したドライバーであるピエール・ガスリーが初勝利を挙げ、自分ができていないことを目にするのは厳しいことだろう」とロス・ブラウンは語る。「しかし、ムジェロでの彼の走りは美しかった。彼は表彰台を獲得するために頑張らなければならなかったのは確かだ。彼のオーバーテイクへの動き、特に3位をかけたダニエル・リカルドへの追い抜きは見事だった」「アルボンにはマックス・フェルスタッペンという優れたチームメイトがいる。彼にとって、またはそのシートにいる誰にとっても、それは常に挑戦的だ」「彼は自分のシートを維持するために十分な仕事をしていると思う。そしてこの表彰台は彼の自信のためには素晴らしいものだった」レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーはブラウンの評価に同意。初表彰台がアレクサンダー・アルボンの自信の後押しになると述べている。