トロロッソ・ホンダで2019年にF1デビューを果たすアレクサンダー・アルボンの母親カンカモル・アルボンは、750万ポンド(約10億8600万円)の自動車詐欺で投獄されていた過去が Mirror によって報じられている。報道によると、アレクサンダー・アルボン(22歳)の母親カンカモル・アルボン(47歳)は、高級車のマルチ商法による詐欺で6年間の懲役刑を受けたという。
彼女はフェラーリ、ベントレー、ブガッティ、ロールス・ロイスを投資家に割引価格で販売し、それを再び販売することで利益を得られることを約束したが、大半の顧客はその利益を受け取ることができず、1台の車が2人に売られていた。カンカモル・アルボンは、新しい犠牲者から受け取った金を不満を抱く顧客に支払い、それ以外の顧客には利益を“再投資”するよう説得。犠牲者は家や事業を失ったが、カンカモルはイングランド東部のエセックスに400万ポンド(約5億9000万円)の豪邸を所有していた。また、カンカモル・アルボンには子供が5人おり、その子供たちを私立学校に通わせるために年間1万ポンド(144万円)を使っていた。アレクサンダーの父親ナイジェル・アルボンと疎遠になっていたカンカモルは、2008年に破産したあと、虚偽の報告と公的収入の不正行為で逮捕された。2012年、彼女に判決を言い渡したルパート・オーバーベリー判事は“貪欲さによる大規模な詐欺”だったとし、「しつこく投資家を騙した。大半の投資家は車を見たこともなかった」と述べた。サフォーク警察のエイドリアン・フィンボウ刑事は、「彼女の動機は、過剰な貪欲さ、つまり、高級品を買い、贅沢なライフスタイルを送りたいという欲望だけだった」と述べた。カンカモル・アルボンの自宅は差し押さえられ、警察は彼女のマルベリー製のハンドバックを6万ポンド(868万円)で競売にかけた。先週、アレクサンダー・アルホンは、2019年のF1シーズンにトロ・ロッソ・ホンダでF1デビューすることが発表された。「どれくらい興奮しているか、どれくらい誇らしく思っているかを表せる言葉を思いつかない。F1に参戦する機会を与えられるなんて非現実的だ」とアレクサンダー・アルソンは述べた。ロンドン生まれのアレクサンダー・アルボンは、母親の出身であるタイの国旗の下でレーシングをしているが、バッキンガムシャー州ミルトン・キーンズに住んでいる。カンカモル・アルボンは、息子のF1昇格に「ノーコメント」とだけ語った。