FIAは、当初計画していたDRSゾーンが短すぎる恐れがあるとして、F1アブダビGPの決勝レースでDRSゾーンを延長した。当初DRSゾーンはターン7後の470メートルから始まる予定だったが、FIAはこれを75メートル延長した。だが、過去にヤス・マリーナ・サーキットはオーバイテイクが非常に困難だったため、DRSゾーンの延長に関わらずドライバーはその効果にまだ懐疑的だ。
長くなったDRSゾーンは状況を改善するかと質問されたジェンソン・バトンは「昨日の経験ではノーだ。ターン7の立ち上がりからターン8までずっとDRSを試していたけど、マシンをオーバーテイクするのに苦労していた」とコメント。「75メートル延長したところで、ストレートの半分しか使えないので大きな差にはならないだろう。トリッキーになりそうだ」「2つのDRSゾーンがあるのはいいけど、それでもオーバーテイクはとても難しい。ここ2年間ここはずっとタフだった。ストレートであまり多くのオーバーテイクは見られなかった。少しは助けになるだろうけど、十分かどうかは様子を見てみなければならない」フェルナンド・アロンソも「DRSに関して明確な答えを得るには明日まで待つ必要がある」とコメント。「十分な距離ではないというのが昨日の僕たち全員の印象だったので、FIAは明日にむけて距離を広げた。うまく働いてくれることを願っているけど、今それを理解するのはとても難しい。レース後まで評価するのを待つ必要がある」ルイス・ハミルトンは「もっと延長しなければならないだろうね。ジェンソンと同じ問題はなかった。トロ・ロッソはストレートでかなり速かったけど、僕はDRSを使っていて、彼は使っていなかった」とコメント。「僕が彼を捕える頃には遅すぎたし、去年、先行マシンに挑戦したとき、ストレートエンドで彼らを捕えられると思ったけど、それでは遅すぎた。DRSが十分に早く始めらなければ、明日も十分なオーバーテイクは見られずにポジションは変わらないかもしれない」