元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、レッドブル・レーシングの新チーム代表ローラン・メキースが「アンダードッグ精神」を持っていると述べ、それが角田裕毅の助けになるだろうと語った。メキース体制初陣となったF1ベルギーGPでは、長年チームを率いたクリスチャン・ホーナーの電撃離脱後の初レースとなった。
メキースは18か月間率いていた姉妹チーム、レーシングブルズからの昇格であり、2024年シーズンを通じて角田と密に仕事をしてきた人物だ。フランス人のメキースはそのシーズン中、角田から安定したパフォーマンスを引き出すことに成功しており、レッドブル昇格後の最初の10戦でそれを再現できなかったことが注目されている。スパでの予選7番手という健闘を見せたにもかかわらず、角田はリアム・ローソンの代役として出場し始めて以降、7ポイントしか獲得していない。この状況の原因を突き止めることが、メキースに課された喫緊の課題だとパーマーは指摘する。「当面の最善の活用法は、角田がどこで苦しんでいるのかを解明することだろう」と、パーマーはF1 Nationポッドキャストで語った。「同じクルマを2台持っているなら、なぜ一方が良くて、もう一方がそうでないのかを理解する必要がある。レッドブルですら首をかしげているんだ。『なぜ誰もマックスに近づけないんだ?』ってね」「今や、かつてクリスチャン(・ホーナー)がマックスとともにレッドブルでタイトルを獲得する中でチャンピオンへと育て上げた立場とは違う人物がチームを率いている」「ローランは、角田裕毅やリアム・ローソンとともに仕事をしてきた経験があり、それが彼にとってのチーム代表としての初挑戦だった。だからこそ、彼はアンダードッグ精神を持っているんだ」角田裕毅の苦境に旧知の上司メキースがどう向き合うか注目角田裕毅との再会──“あの頃”を取り戻せるかリーダーシップの変化があっても、マックス・フェルスタッペンの強力な成績には影響がないと見られている一方で、角田には元上司メキースの下で結果を求められるプレッシャーが増すと予想されている。パーマーは、メキースがすぐに角田と話をするだろうと考えている。「ローランはきっと、角田の肩に腕を回してこう言うはずだ。『僕と一緒に走っていたとき、君は素晴らしかったじゃないか。いつも3列目以内で予選を終えていた。今は一体どうしたんだ?』とね」「そして、セカンドドライバーの役割をもっと理解しようとすると思う。それが助けになるはずだ。とはいえ、本当にそこにパフォーマンスを見出せるかどうかは、チームにとっても依然として頭の痛い問題だろう」