角田裕毅は、F1ベルギーGP決勝でポイント圏内のチャンスを手にしながらも、終盤にポジションを失い13位でレースを終えた。レッドブル・レーシング移籍後の自己ベストとなる7番グリッドからスタートした角田裕毅は、序盤のウェットコンディションでは堅実な走りを見せていたものの、インターミディエイトからスリックへの切り替えでタイミングを逃し、大きなポジションロスを喫した。
さらに終盤は、前を走るピエール・ガスリーを抜きあぐねた末にタイヤが厳しくなり、複数台に先行を許す苦しい展開に。レース後のインタビューでは、悔しさをにじませながらも、戦いを振り返った。Q.裕毅、何が起きたんだい?序盤の雨のなかは悪くなかったように見えたけど角田裕毅: うーん、チームとの間でちょっとしたコミュニケーションミスがあったと思います。僕はドライタイヤに替えてほしいとリクエストしたんですけど、ピットインのタイミングを呼ばれたのが遅すぎました。ちょうどピット入口を通過した直後に呼ばれてしまって……だからその周はもう入れなかったんです。こういうコンディションでは1周がすごく大きくて、それで5つポジションを落としてしまって、そこからはずっと前のマシンにつかえてました。まあ、そういうレースでした。Q.でもあれだけじゃなかったよね?終盤はピエール(ガスリー)の後ろでさらに苦しんでいたように見えたし、ポジションもいくつか落としたよね。あの時は何が起きてたの?角田裕毅: オーバーテイクしようとベストは尽くしてました。でも、ストレートのスピードがまったく足りなかったんです。それにタイヤももう終わってました。ほんとにフラストレーションの溜まる展開でした。