角田裕毅が座るレッドブル・レーシングのセカンドシートは呪われているのか? レーシングブルズのCEOであるピーター・バイエルはその見方に否定的だ。マックス・フェルスタッペンは「世紀の才能」と評されており、4度のF1チャンピオンである彼の隣にあるレッドブルのセカンドシートが「呪われている」とは表現できない理由もそこにある。
2016年にレッドブルに加入して以来、フェルスタッペンはダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、そして現在は角田裕毅と、6人のチームメイトを経験している。そのため、このシートは「呪われた」おのであり、フェルスタッペンのチームメイトとして十分に機能できるドライバーはいないとの見方もある。その見方に最も近いのは、4年間フェルスタッペンとチームメイトとして過ごしたペレスで、2023年のドライバーズチャンピオンシップで2位に入賞している。しかし、そのシーズンはレッドブルがF1史上最も支配的なマシンを開発し、フェルスタッペンが単独でコンストラクターズチャンピオンシップを勝ち取るのに十分なポイントを獲得したシーズンだった。昨年末にペレスとの契約を解除したレッドブルは、わずか 11 回のグランプリ出場を経て、リアム・ローソンを迅速に昇格させたが、ニュージーランド人ドライバーは悲惨なスタートを切り、角田に待望のチャンスが巡ってきた。フェルスタッペンのセカンドシートについて、特にドライバーたちがレッドブルを行き来する様子を見て、RacingNews365の独占インタビューでローソンは、「正直、それが呪われたシートだとは思わない」と語った。「2、3年前のチェコを見てください。彼は世界選手権の準優勝者だった」「ヘルムート(マルコ)とクリスチャン(ホーナー)の方がこの質問にはもっとふさわしいだろうけど、フェルスタッペンは100年に1人の才能を持ち、とても集中力がある。マックスのように、レースとドライビングにこれほど集中しているドライバーは他に知らない」「それが彼の全てだ。彼は起きてレースのことを考え、寝るときもレースのことを考えている…あるいは寝ずにシミュレーターでレースをしている」「彼はこのチャレンジに備えるために、人生そのものを捧げてきた。そして、その成功によって、精神的な強さも身につけてきた」「だから、彼のシートが「呪われている」だなんてことは言えないと思う。ただ、最近のマシンは、その性能が非常に高いので、それをうまく操れるか、操れないかのどちらかだ」「それが裕毅のチャレンジになると思うが、彼はそのマシンを操れると思う」