アルファタウリF1の角田裕毅は、2年目のF1シーズンでもスタッツに関して言えば、ピエール・ガスリーに完敗だった。アルファタウリF1の新世代F1マシン『AT03』を競争力が不十分だった。チーム代表のフランツ・トストは、チームが「2歩遅れている」と表現したシーズンで、奇妙なリタイアやドライバーのクラッシュで成績はさらに悪化した。
角田裕毅は、今シーズンは成熟を見せており、特にシーズン後半はプラクティスからピエール・ガスリーをタイム表で上回るビルドアップを見せた。それは昨年1-19で負けていた予選が、今年は9-13まで改善されていることでも表れている。だが、平均グリッドでは、6番グリッドが最高位のピエール・ガスリーが12.5、8番グリッドが最高位の角田裕毅が13.7とガスリーに軍配が上がる。Q3進出回数もガスリーが6回、角田裕毅は5回。さらに角田裕毅は2レースを最後尾からスタートしている。さらに決勝ではピエール・ガスリーの方が一貫して良い仕事をしており、6回の入賞でF1アゼルバイジャンGPで今季ベストの5位を獲得したガスリーが23ポイントを獲得。角田裕毅は4回の入賞でF1エミリア・ロマーニャGPでの7位がシーズンベストで第6戦スペインGP以降は1回しか入賞できず、12ポイントとぎりぎりでガスリーにダブルスコアをつけられずに済んだ。入賞を含めたレースでの二人の対戦成績でも15対7とピエール・ガスリーに軍配が上がる。今シーズン限りでピエール・ガスリーはチームを去り、新たにF2およびフォーミュラEチャンピオンのニック・デ・フリースが加入する。アルファタウリF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは「ルーキーには3年を与える必要がある」と繰り返し述べてきたが、角田裕毅は2023年にチームでの3年目を迎えるすでにレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ニック・デ・フリースにチームリーダーの役割を期待している。歴史では将来に結果を残すドライバーはルーキーシーズンからチームメイトを上回る結果を残してきた。2023年は角田裕毅の正念場となる。ニック・デ・フリースでスタッツで負け、レッドブル・レーシングに昇格できる可能性を見せることができなければ、アルファタウリ、そして、F1での4年目は厳しいだろう。レッドブルF1の育成ドライバーには多数のスーパーライセンス保有者が育っている。