トヨタは、2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)にオット・タナックがコ・ドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤと共にヤリスWRCドライバーとして参戦することを合意した。オット・タナックはエストニア出身の30歳で、今シーズンこれまでに2度の優勝を果たしている。チームは、参戦2年目となる2018年シーズンに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組と、3台のヤリスWRCを全イベントに投入する。
また、現在ユホ・ハンニネンのコ・ドライバーを務めるカイ・リンドストロームは、今シーズン最終戦のラリー・オーストラリアより、チームのスポーティングディレクターに就任する。この新たな体制で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは2018年シーズンも、もっといいクルマづくりを目指す挑戦を続けるトミ・マキネン(チーム代表) 「かねてから注目していたオット・タナック選手をチームに迎えることができて嬉しいです。彼は若さと経験の理想的なバランスと、メンタルの強さを兼ね備えており、我々のチームによく馴染んでくれると思います。タナック選手は今季期待を上回る活躍を見せており、あらゆる路面において、スピードと安定したパフォーマンスを残せる、我々の強力なパートナーとなるはずです。また、新たなポジションに就いたカイ・リンドストロームにも、お祝いの言葉を送ります。彼と一緒に戦ったモンテカルロで勝利を納めたことは、私のドライバーとしてのキャリアにおける大切な思い出です。あの時、またそれ以降、彼と共に過ごした経験から、彼がプロ中のプロであることを私は知っています。今後もチームの発展を支える、強力な仲間となってくれるでしょう。最後に、ユホ・ハンニネンのこれまでの貢献に深い感謝の意を表します。彼はこれからも変わらず我々のファミリーの一員です。チームがここまで来られたのは、彼の力があったからこそです。」 オット・タナックの経歴 生年月日:1987年10月15日年齢:30歳国籍:エストニア ・主な戦歴 2008年:エストニア国内選手権優勝2009年:エストニア国内選手権優勝2009年:WRC初参戦2010年:ピレリ・スタードライバーに選出される2011年:FIA S2000世界ラリー選手権(SWRC)で総合2位(3勝)2017年:WRCラリー・サルディニア、ラリー・ドイチェランドで優勝 ・WRCでの実績 WRC出場:77回、WRCでの勝利:2回表彰台:10回、獲得ポイント:379、ステージ優勝:73回