ウィリアムズF1の2026年型マシンFW48について、ネット上で広がっていた「大幅な重量超過説」は事実ではないことが、チームの公式資料によって明らかになった。ウィリアムズは2026年F1マシンの完成遅れとFIAクラッシュテスト不合格により、バルセロナ・シェイクダウンへの参加を見送った。
この影響で、FW48は最低重量768kgを20〜30kgも上回っているのではないか、という憶測がオンライン上で急速に拡散していた。仮に重量が790〜800kgに達していれば、メルセデス製パワーユニットを搭載するFW48にとって、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.のパフォーマンスに壊滅的な影響を与える可能性があった。しかし、ウィリアムズがマシンのリバリー発表後にメディア向けに配布したプレスパックによって、その見方は否定された。その資料の中で、ウィリアムズは2026年型マシンの重量を772.4kgと記載しており、最低重量規定を上回っているのはわずか4.4kgにとどまっている。なお、フェラーリは770kg、メルセデスは772kgと申告しており、ウィリアムズとの差はわずか0.4kgに過ぎない。一方で、チーム代表のジェームス・ボウルズはメディア対応の中で、次のように慎重な姿勢も示している。「重量に関して言えば、今後、正しい仕様のレースカーが2台完成するまでは、コメントするのは難しい」F1には最低重量規定があり、予選後や決勝後の計量で下回っていた場合は即失格となる。しかし、上限重量の規定は存在しない。そのため、最低重量を超えていること自体に技術的なペナルティは科されないものの、余分な重量を抱えたチームは、より軽量なマシンを走らせるライバルに対して、純粋なパフォーマンス面で不利を被ることになる。なおウィリアムズは、FW48についてすでに非公開でのシェイクダウン走行を実施していることも明らかにしている。完成の遅れやクラッシュテスト不合格によってバルセロナ・シェイクダウンへの参加は見送られたものの、マシン自体は走行可能な状態にあり、基本的なシステムチェックや初期確認はすでに進められているという。重量面でも極端な問題は見られず、FW48は最低重量規定にほぼ到達した状態で開発が進行中だ。ウィリアムズとしては、今後の本格テストとレース仕様の完成に向けて、細部の最適化を重ねていく段階に入っている。