ウィリアムズF1チームは、7月10日から13日に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、日本の自動車メーカー・ホンダと久々の“再会”を果たすと発表した。このイベントでは、モータースポーツ史に残る名車の数々が展示・走行予定で、その中には1986年シーズンにナイジェル・マンセルが駆った「ウィリアムズFW11」も含まれている。
1986年、マンセルは最終戦でのタイヤバーストにより惜しくもタイトルを逃し、アラン・プロストに王座を譲ったが、その際に使用されたFW11が今回、ウィリアムズによってレストアされ、38年ぶりにマンセル自身の手で走行される。FW11の走行は、1980年代にF1を席巻したウィリアムズとホンダの伝説的なパートナーシップ以来となる初の協力イベントでもあり、両者の再会に大きな注目が集まっている。ウィリアムズF1のチーム代表であるジェームス・ボウルズは次のようにコメントしている。「グッドウッドでウィリアムズの豊かな歴史を讃え、チームの象徴ともいえる2台のマシンを披露できるのは素晴らしい栄誉だ。今回レストアされたFW11は、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングと本田技研工業との歴史的なコラボレーションを象徴するものであり、技術的な卓越性とタイトル獲得という成功の時代を築いた」「FW14Bと並んで展示されることで、我々のレーシングレガシーを力強く想起させるはずだ。このイベントは、我々のチームを今なお鼓舞し続けている“伝統”と“革新”を見事に体現している」マンセルだけでなく、ウィリアムズF1で優勝経験を持つティエリー・ブーツェンやリカルド・パトレーゼ、さらに元F1ドライバーのカルン・チャンドックもFW11のステアリングを握る予定となっている。