ウィリアムズ・レーシングは、次戦F1スペインGPのフリープラクティス1(FP1)で、ビクター・マルタンスがFW47をドライブすることを発表した。これがマルタンスにとってF1レース週末での初走行となる。マルタンスは2025年3月にウィリアムズ・ドライバー・アカデミーに加入。現在はFIA F2選手権の3年目にあたるシーズンに参戦しており、ARTグランプリから出場している。今季はすでにサウジアラビアのフィーチャーレースで表彰台を獲得し、メルボルンではポールポジションも記録している。
フランス出身のマルタンスは、2022年のF3選手権でアイザック・ハジャーやオリー・ベアマンとの接戦を制し、モンツァでの最終戦でタイトルを獲得した実績を持つ。F2昇格後は、ARTグランプリを2023年のF2チームタイトルへと導き、2024年にはバルセロナでの勝利を含む5度の表彰台を獲得している。FP1デビューに向け、マルタンスは今季初めにモンツァで行われたTPC(旧型車テスト)プログラムに参加。FW45をドライブし、同じアカデミードライバーであるルーク・ブラウニングと共に走行を重ねた。マルタンスは次のようにコメントしている。「バルセロナで初めてFW47をドライブできることが本当にうれしい。チームのために走ることができるのは素晴らしい経験になるはずだ。自分自身とチームにとって有意義なセッションにできるよう、できる限り準備を進めている」「このチャンスを与えてくれたアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの皆さんに心から感謝しているし、一瞬一瞬を楽しみにしている」モナコGP週末の走行中、ARTグランプリのマシンを駆るビクター・マルタンスウィリアムズのスポーティングディレクターであるスヴェン・スミーツは、次のように語った。「ビクターがアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのマシンで初めてF1セッションに参加することを誇りに思う。彼は才能あるドライバーであり、アカデミーの一員としてキャリアを前進させる重要なステップとなるだろう」「TPCプログラムやグローブでのシミュレータ作業が彼の準備を整えており、今週末ガレージで彼の姿を見るのが楽しみだ」マルタンスのFP1出走は、今季ウィリアムズが義務づけられている若手ドライバー起用枠の2回目となる。第1回は、開幕戦バーレーンGPのFP1でブラウニングが担当した。