ウィリアムズF1の副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、チームを売りに出すという決定は、現金の流入なしでは生き残ることができないからではなく、チームの運命を変えるためのまったく新しいアプローチがベースとなっていると語る。ウィリアムズF1でチーム史上最悪のシーズンを迎えている。2019年は1ポイントしか獲得できずに最下位でシーズンを終え、2019年だけでも1,300万ポンドの損失を抱えた絶望的な財政状況に陥っている。
その後、ウィリアムズF1は、財務状況の見直しを迫られており、チームの支配権を含めた売却のプロセスを進めていることを明らかにしている。だが、クレア・ウィリアムズは、売却プロセスは、チームが消滅することを止めるためのものではなく、再びF1のトップに返り咲くチャンスを得るためのものだと主張する。「我々は昨年から新しい投資の必要性について話し合いを始めました。新型コロナウイルスの兆しが見える前です」とクリア・ウィリアムズは Autocar に語った。「再び今の実力ではかなわない相手と争うには、F1の賞金やスポンサーシップから調達できる額を超えたサポートが必要だと判断しました」「我々の他のすべてに優先する欲求は、チームにとってベストな結果を見つけることです。それが完全な売却を意味するとしても問題はありません。完全な売却への道として、それが過半数の売却を意味するならば、そうなるでしょう。もしくは、誰かがやってきて、我々と一緒に仕事をしたいというものであれば、それは素晴らしいことです。資金を集めて継続することもできますが、それはあまりにも長い間行われてきたことです。変化の時なのです」クレア・ウィリアムズは、これまでに可能性のある取引にどのような当事者が関心を示したかについて明かすことを拒んだが、彼女はこれまでに提案された“クオリティに感銘を受けた”と語った。売却を検討していると噂されているのは、新しいウィリアムズF1ドライバーであるニコラス・ラティフィの父マイケル・ラティフィだ。ROKiTとのタイトルスポンサー解消によって2020年のF1シーズンに先立って再設計されたウィリアムズFW43のカラーリングで大きくブランドを露出しているソフィナフーズの創設者がマイケル・マティフィだ。外部の投資家への売却の見通しは、ウィリアムズという歴史的な名前と創業一家の影響の両方を失う可能性を開く可能性があるが、情報源によると、ほとんどの利害関係者は、その歴史的な名前を保持し、家族を関与させたいと考えているとしている。