ウィリアムズF1チームの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、2020年にレーシング・ポイントF1チームが採用した“コピー戦略”モデルは同チームには“機能しなかった”だろうと語る。レーシング・ポイントF1チームが昨年タイトルを獲得したメルセデスW10に酷似した新車『RP20』をデビューさせたF1バルセロナテスト初日はパドックを騒がせた。メルセデスの空力哲学をコピーしたRP20は“ピンク・メルセデス”と揶揄されている。
ウィリアムズは、レーシング・ポイントF1チームと同じメルセデスのエンジンカスタマーだが、新車『FW43』の部品は独自に製造しており、他チームの設計経路に従わないという従来のアプローチを継続している。「レギュレーションの範囲内であれば、他のチームのレースのやり方を批判するつもりはありません。それはそれであり、マシンをどのようにレースに持ち込みたいかという彼らの決定です」とクレア・ウィリアムズはコメント。「我々は独立したコンストラクターであり、自分たちでマシンを製造しているという事実を非常に誇りに思っています。現時点では変更を検討しているモデルではありません」「新しいレギュレーションが変更される最後のシーズンである今年にそれが機能すれば素晴らしいですが、我々にはうまくいかなったでしょう。私たちが現在の道を歩み続けているのはそれが理由です」ウィリアムズは、チームの状況には非常に満足していることを認めたが、2020年に自らが設定された目標を超えた活躍はできないだろうと語る。「はるかに幸せに感じていますが、おそらくそれは必然的なことです」とクレア・ウィリアムズは語る。「誰にとっても驚くことではありません。ウィリアムズの状況は間違いなく前進していますが、その背景にはチームの全員がそれを実現するために過去12か月にわたって行ってきた多くのハードワークがあります」「しかし、究極の目標を達成するためには、まだに多くのハードワークをしなければならないことを把握しています。ウィリアムズを我々が見たい場所に戻すこと、それは表彰台であり、レースです。ですが、現実にははるか遠い道のりです」「今年の目標は明確な進歩を遂げることです。テストに来て、ここ6日間で我々が達成したことがそれを実証していると思いますが、我々は本当にどの位置にいるかを知るためにメルボルンに行かなければなりません」