ウィリアムズは、F1バルセロナテスト3日目にランス・ストロールがマシンをクラッシュさせたことで、最終日に走行できるかどうか不明な状況となっている。ランス・ストロールは、午後のセッションの終盤にターン5の立ち上がりでコントロールを失ってスピン。ウォールに激突して左フロントサスペンションとフロントウィングにダメージを負った。
ランス・ストロールは、テスト2日目にもスピンを喫してマシンを損傷させ、スペアパーツがないことで予定よりも早めに走行を切り上げている。ウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者を務めるロブ・スメドレーは、2日のテスト最終にマシンを走らせられるかどうかわからないと述べた。「今もダメージを調べているところだ。クルマの左側に損傷があり、それを調べている。どの程度のダメージなのか、ここから不測の事態が起きた場合にどのようなことが想定されるのか、少し時間をかけて考えてみなければ、完全には判断できない」「疑問符はあるが、走行できるようにベストを尽くしていく。テストとしては本当に重要な一日になるからね」「今日はクルマについて多くのことを学べたし、明日も継続していきたいと思っている。我々の目標はマシンを走らせることだ」ロブ・スペドレーは、ドライバーが原因による事故だった可能性もあるが、ピレリの新しいタイヤがスピンを引き起こしたかもしれないと示唆。ランス・ストロールは、事故を起こすまでに98周を走り込んでいた。「彼にはメカニックに迷惑をかけたなど思ってもらいたくない。我々は強く非難されてしまう世界に住んでいる」「私としてはランスがミスを犯したとも言いたくない。アップシフトだったし、タイヤが冷えていた。フェリペ(マッサ)もほぼ同じようなミスを1日に1〜2回はする。15年の経験があってもね。クルマのバランスをもう一度見直す作業は我々がやるべきことであり、タイヤが機能する方法を調べることも我々にかかっている。それに、このように路面温度が低いトリッキーな状況もドライバーたちを難しい環境に置く原因になっている」「誰も君のせいだなど言わないし、思ってもいない。それは絶対にない。何に対しても批判するつもりはない。一番の焦点はどのようにして発生したのか、再発を防止するにはどうすればいいのか、今後走行を続けるにはどうすべきかを考えることだ」だが、ランス・ストロールにはそんな心配は無用のようだ。「本当に良い一日だった」とランス・ストロールはコメント。「100周くらい走ってクルマにも慣れたし、ロングランとショートランもできた。最後がちょっと残念だったけどね。事故の被害者のようなものだ。クルマはコントロールできる状態ではなかった。何が起きたのかはまだ調査中だ」「来週のテストでは今週よりももっとうまくアプローチしたい。少なくとも、今はクルマで時間を過ごしているし、ずっと自問自答していた疑問や感触に対する疑問も今日で糸口が見つかった」新車でクラッシュを喫したことにより、プレッシャーが増しているかと質問されたランス・ストロールは「プレッシャー? いいや、プレッシャーは感じていない」と述べた。
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