バルテリ・ボッタスの個人スポンサーの1社が、ウィリアムズのスポンサーから手を引くことになりそうだ。バルテリ・ボッタスは、“ペイドライバー”とは考えられていないが、母国フィンランドから2社のスポンサーを持ち込んでいる。そのひとつが電気溶接機メーカーのケンピ(Kemppi)。今シーズンは、ケンピのロゴはウィリアムズFW37のフロントウィングのエンドプレートに掲載されている。
しかし、フィンランドのメディアが報じたところによれば、ケンピは今シーズン限りでウィリアムズのスポンサーから降りることになったという。ケンピのアンシ・ランタサロCEOは「理由はいくつもある」とコメント。「我々としては、今年で切れるウィリアムズとの契約によって得たいと思っていたことを達成できたと感じている。我々としてはその効果を本当にうまく利用することができていた」「今後、我々としては一休みすることになる。そして、再来年以降どうするかについて検討を行うことになるだろう」アンシ・ランタサロは、一旦ウィリアムズへのスポンサーは降りるものの、バルテリ・ボッタス個人へのスポンサー活動は今後も継続していくと述べた。「我々は今後もバルテリとの関係は継続していくし、彼の成功を祈っている」26歳にバアルテリ・ボッタスは、同じフィンランド出身のキミ・ライコネンに代わって2016年からフェラーリで走るではないかとの噂されていた。フェラーリがライコネン続投を決めたことで、今回その望みはかなわなかったものの、バルテリ・・ボッタスが今後に向けて大きな期待を寄せられているドライバーであることに変わりはない。「ここまでも長い旅が続いていたが、まだ終わってはいない」とアンシ・ランタサロは続ける。「これからもバルテリとはいろんな形でかかわりを持ち続けていく」さらに、アンシ・ランタサロは、スポンサーからは降りるものの、ウィリアムズとは今後も技術協力の面では関係を維持していきたいと考えていると述べた。「たとえ現在のスポンサーシップが終了しても、今後に向けて道は残されていると信じている。だが、彼らとの他の協力関係は今回で終わりとはならないだろう」アンシ・ランタサロは、具体的な数字を明らかにすることはなかったが、これまでケンピがウィリアムズに支払っていたスポンサー料は年間200万ユーロ(約2億6600万円)だったと考えられている。バルテリ・ボッタスが現在ウィリアムズに持ち込んでいるもう1社のスポンサーは、フィンランドの世界的コングロマリットであるウィウリ(Wihuri)だが、Ilta-Sanomatは、来年もウィウリはウィリアムズのスポンサーを継続するという。