ウィリアムズのテクニカルディレクターを務めるサム・マイケルは、期待外れのシーズンスタートを好転させるために、必要であれば自身の転任や退職もあり得ると考えている。ルーベンス・バリチェロとパストール・マルドナドはF1中国GPでやっと完走を果たしたが、ウィリアムズは開幕3戦でノーポイントと史上最悪のシーズンスタートを経験している。
ウィリアムズは、F1トルコGPにむけてアップグレードパッケージが状況を好転させてくれると楽観的に構えているが、サム・マイケルは今後数週間以内に組織構造の見直しがあるだろうと述べた。「今年の我々の仕事が不十分であることは明らかだ」とサム・マイケルはコメント。「多くの頃なる理由がある。いずれにせよ、どのチームから見ても現時点での我々の位置が十分ではないことは容易にわかることだし、それは私のせいだ。だから、現在我々はウィリアムズ内部を再検討している。私も関与しており、ある程度まではチームが私にやらせたいことを喜んでするつもりだ」「自分自身でさえ、何も変えないのなら不満に思うだろう。誰もがすべてが完璧だと言ったとしても、私にはそうではないことをわかっている。グループとしての我々の仕事に満足していない。いずれにしろ、自分自身を含めて再検討するだろう。自分自身をそこから除外することはない」「テクニカルディレクターとして、自分のために仕事をする技術チーム、空力チーム、デザインチーム、運営グループ、車両力学、KERS担当者などを選んだ。彼らをそのポジションに就けたのは私だ。なので、それがうまく機能しない場合は私の責任だ。現在、我々はそのような状況にある」テクニカルディレクターとしての役割を降りる可能性については「まだわからない。実際には確定していない。チームと私自身が何を求めているか、チームにとって何が最善かによるだろう」「チームは、チーム自体が何を望むかを決めなくてはならない。私もそのプロセスの一部だし、自分の仕事に関して、それがチームにとってよいことかどうかを決定しなければならない」「我々は全員契約を結んでいる。いずれにしろ、私には今シーズン末まで契約がある。だから、リストラによって私がウィリアムズを離れることになっても、契約を守るつもりなので今年末までウィリアムズを去ることはない」「しかし、現在そのようなプロセスを進めるという面で私はかなり柔軟な姿勢をとっている。大幅な変更をしなければならないということに柔軟だということだ。現時点でうまく行っていないので、変化が必要だ」しかし、サム・マイケルは今後数レースに向けた進行中の開発は楽観的だと述べた。「このスポーツでは状況は非常に素早く変わる。最後のバルセロナテストでは、マクラーレンが翌月のグランプリで優勝するとは誰も思わなかっただろう。だが、彼らは成し遂げた」「規約の大きな変更があり、排気システムやリアウイングなどに関して多くの異なる設計がある。今後数戦にわたり、それらが互いに引き寄せられて違いを生んでくるだろう。かなりの期待を持っている」