2018-2019シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の最初の公式イベントとして、6日(金)にポール・リカールで合同テスト“プロローグ”がスタート。トヨタがLMP1クラスのプライベーターに5秒以上の差をつけて初日のセッションを終えた。トヨタはLMP1クラスで唯一の自動車メーカーによる参戦チームとなり、今季の新たな技術規則では同じLMP1クラスのライバルとなるノン・ハイブリッド車両にハンデが与えられる。
ノン・ハイブリッド勢には1周あたり約69%多いエネルギー量(最大燃料量)、約38%多い燃料流量、約54%多い燃料使用量が与えられ、マシン重量も5%軽量となる。しかし、初日の結果はトヨタが圧倒することになった。ハイダウンフォース仕様のトヨタ TS050ハイブリッド #8号車は1分32秒662秒をマーク。2番手には1.993秒差でル・マン仕様のトヨタ TS050ハイブリッド #7号車が続いた。プライベーターの最速はSMPレーシング BR1-AER #11号車の1分38秒128。トップのトヨタ #88号車との差は5.466秒差と大差がついた。プライベーター勢は接戦。SMPレーシング #17号車が0.058秒差の1分38秒186で続き、バイコレス #4号車が1分38秒429、レベリオン #1号車が1分36秒469、ドラゴンスピード #10号車が1分388秒535、マノー #6号車が1分38秒634と全マシンが約コンマ5秒差にひしめいた。LMP2クラスでは、元F1ドライバーのパストール・マルドナドが走らせたドラゴンスピード #31号車が1分40秒771でトップ。GTE ProクラスはポルシェGTチーム #91号車、GTE Amクラスはデンプリー・プロトンのポルシェ #77号車が続いた。