2018/2019シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)が開幕戦 スパ6時間レースの決勝が5日(土)にベルギーのスパ・フランコルシャンで行われた。晴天の下で6時間のスタートが切られた決勝レースは、ポールポジションからスタートを切ったトヨタ・TS050 HYBRIDの8号車が、後続からのプレッシャーをものともせずに首位をキープ。1周目にセーフティカーが導入され、1周遅れの最後尾スタートを課せられた7号車も6位までポジションを挽回する。
その後、スタートから1時間経過後に出されたセーフティカーにより、トヨタ8号車のレードほぼ帳消しとなるも、GTクラス車両をかわしながら後続に迫るライバル勢から首位の座を堅持。コース上で目覚ましい追い上げを見せて同一周回まで挽回していた7号車は、3時間を過ぎた時点で見事中2位まで浮上。中嶋一貴のスピンなどで遅れをとっていた首位を行く8号車に対して1分ほどの差までその差を縮める。レースが残り1時間を切った時点で、トヨタ8号車は2番手を走行する姉妹車の7号車に対し、約1分の差をつけていたが、残り1時間ほどで3度目のセーフティカーが導入され、その差は僅か6秒まで縮められる。だが、トヨタはリスクを犯すことなく順位を維持してチェッカー。開幕戦となったスパ6時間レースを1-2フィニッシュで飾った。LMP2クラスはGドライブ・レーシングの7号車、GTE Proクラスはフォース・チップ・ガナッシ・チームUKの14号車、GTE Amクラスはアストンマーティン・レーシングの98号車が優勝した。2018/2019 スパ・フランコルシャン6時間レース 動画