アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、自分がリアエンドが不安定なマシンを乗りこなすことができないという考え方がメディアによって一人歩きしていると語る。セバスチャン・ベッテルは、2020年に困難なシーズンに耐えた。フェラーリF1に加入した数年前よりもミスが多く見えた。何人かのオブザーバーは、ベッテルの低迷は、過去に4回のF1ワールドチャンピオンを獲得したレッドブルのF1マシンよりもフェラーリのF1マシンのリアエンドが不安定だからだとの見解を示している。
今年、アストンマーティンF1に移籍し、3月4日(木)にシルバーストンで実際された2021年F1マシン『AMR21』のシェイクダウンで移籍後初走行を行ったセバスチャン・ベッテルに、アストンマーティン AMR21がそのような特性を備えていると思うかとの質問がなされた。「ていうか、レッドブル・スクールにいたときや、フェラーリの序盤のマシンを見れば、リアがナーバスだったときがいつもあったと思う。そこは問題ではない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「だから、その点で僕が他の人よりも脆弱だとは思わない。どちらかといえば、マシンが実際にアンダーステアのときは好きではない」「少なくともオーバーステアではあれば多くのことができる。アンダーステアにはいくつかのドライビングテクニックもあるけど、もう少し手を縛られているというか、もう少し制限される。だから、実際には、マシンが少しルーズな方が好きだし、実際、それは曲がるときなどに役立つ」「もちろん、それが多すぎれば、多くのタイムを失うことになる。遅いので、誰もそれを好きではないと思う」シルバーストンでアストンマーティン AMR21を試したセバスチャン・ベッテルだが、それはフィルミングデーの制限のあるデモ用タイヤでの数周の走行であり、本格的に過去のマシンと比較する機会を得るには3月12日にバーレーンでスタートするプレシーズンテストを待たなければならない。「でも、哲学の話に戻れば、面白いと思う」とセバスチャン・ベッテルは語った。「もちろん、まだシングルラップは試していないけど、ちょっとは見えたかもしれない。でも、実際にそれを感じるために、一貫した条件でバーレーンで走ってからだ」「その意味では非常に異なる。そのようなものがあるとしれば、自分に適したマシンであることを願っている。そして、それがどうなるかを見ていきたい」