F1カナダGPのスチュワードは、レース後のセバスチャン・ベッテルの行為に対してペナルティを科さないことを決定した。F1カナダGPでポールポジションからスタートしたトップでチェッカーを受けたセバスチャン・ベッテルだったが、コースオフした際の合流方法が“安全ではなかった”として5秒加算ペナルティを科せられて2位に降格した。
裁定に不服のセバスチャン・ベッテルは、トップ3フィニッシャーのための位置にマシンを停めずにレースコントロールの近くに駐車し、トップ3インタビューを受けずにホスピタリティエリアへと直行。その後、表彰式に戻ってきたセバスチャン・ベッテルだが、途中でルイス・ハミルトンのクルマの前からナンバー1ボードを取り上げて、自分のマシンが駐車されるべきだった場所に置き、ハミルトンのマシンの前にナンバー2のボードを置いて裁定に無言の抗議した。セバスチャン・ベッテルに5秒加算ペナルティを科すことを決定した3人のF1スチュワードのひとリであるハンス=ゲルト・エンサーは、スチュワードは可能な限り寛容な罰を与えたと語る。「10秒や20秒、あるいはストップ&ゴー・ペナルティだった可能性もある」とハンス=ゲルト・エンサーは Kleine Zeitung にコメント。「おそらく5秒ペナンルティっは、そのような違反に対する最小のペナルティだ」また、ハンス=ゲルト・エンサーは、パルクフェリペのボイコットやマーカーボードの入れ替えに関してセバスチャン・ベッテルに追加のペナルティを科さないことを決定したと述べた。「我々はそれらのインシデントについて話し合った。だが、我々はベッテルの感情が高ぶっており位、大きなプレッシャーがかかっていたと考え、さらなるペナルティを科さないことにした」もう一人のスチュワードであるマテュー・レメリーも、セバスチャン・ベッテルのタイム加算ペナルティを擁護した。「それがルールであり、我々はルールを適用するためにここにいる」とマテュー・レメリーは Sporza にコメント。「ルールを調整する必要があるかについての議論はもちろん起こるかもしれない」「モータースポーツ愛好家として、私も当然ながら素晴らしいレースを見たいと思っている。レギュレーションのいくつかが場合によっては行き過ぎているか? そうかもしれない」「モータースポーツは10~20年前と比較すれば、多くの点で改善されてきたと思うが、それは常にチーム主導のものでもあった」マテュー・レメリーは、セバスチャン・ベッテルへのペナルティが“メディアの巨大な注目”によって物議を醸していることに“わずかにショックを受けた”と認める。だが、「特定の決定については常に騒ぎになることがるだろう」とマテュー・レメリーは付け加えた。
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