F1シンガポールGPのオープニングラップでクラッシュを喫したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のエンジンはダメージを負っておらず、今後のレースでも使用できることがわかった。セバスチャン・ベッテルは、マックス・フェルスタッペンとキミ・ライコネンとの接触で、マシンのサイドポッドと冷却システムにダメージを負い、ターン3後のストレートでマシンから漏れた液体によってスピンを喫し、ウォールにクラッシュしてリタイアしていた。
フェラーリは、セバスチャン・ベッテルのユニットを調査し、F1シンガポールGPのエンジンを残り6レースで必要に応じて使用できると判断。このエンジンはベッテルにとって3基目のエンジンだった。これにより、セバスチャン・ベッテルがシーズン後半にペナルティを受ける可能性は軽減されたことになる。セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは、これまで3基のICE(内燃エンジン)、MGU-H、MGU-K、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクス、4基のターボチャージャーを投入している。ターボチャージャーに変更を加えた場合、5基目の投入となるため、10グリッド降格ペナルティが発生する。フェラーリは、次戦F1マレーシアGPでアップデート版エンジンを投入するとみられており、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは4基目となる最後のユニットを搭載することになる。F1イタリアGP以降、オイル消費制限は100kmあたり0.9リッターに制限されており、フェラーリは新しいユニットを導入する際は、その制限内で走行する必要がある。メルセデスは、F1ベルギーGPで新しいエンジンを投入したため、100kmあたり1.2リットルのオイル消費量を維持できる。関連:【動画】 フェラーリ2台とフェルスタッペンが1周目にクラッシュリタイア