セバスチャン・ベッテルは、F1イギリスGPのフリー走行1回目にコックピット保護デバイスの“シールド”をテストする最初のF1ドライバーになる。フェラーリは“シールド”の実物画像を初公開した。先週、FIAは、2018年の導入を目指した“シールド”のコンセプトイメージを公開。F1は2018年の頭部保護システムの導入を検討しており、昨年は“ハロー”、そして、レッドブルが発案した“エアロスクリーン”がテストされていた。
だが、どちらも導入には至っておらず、今年のF1中国GPでは、金曜日のブリーフィングでドライバーに“シールド”と呼ばれる新たなキャノピー型のソリューションが存在が明かされていた。F1イギリスGPのフリー走行1回目ではフェラーリがシールドを初テストする。フェラーリは14日(木)、セスチャン・ベッテルのマシンにシールドを装着した画像をチームの公式Twitterで披露した。シールドは“ドライバーの前方視界を制限することなく、デブリからの重要な保護を提供する”ことを目的としている。 実物を目にする前、セバスチャン・ベッテルは「明日、僕がそれを使って走ることになっている。どれくらいの時間になるかはわからないけどね」とコメント。「コンピューター上では見たけど、実物はまだ見ていない。後でチェックしてみる。もちろん、どうなるかはフィーリング次第だ」レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、シールドの導入を正当化するには相当な注意と開発作業を実施する必要があると考えている。「それに関して、ありとあらゆる問題がある」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「エアロスクリーンやハローと同じ量のテストが実施されるかどうかわからない。大きなパーツが衝突したときの壊滅的な影響が考慮されなければならない」「なので、私としては2018年に急いで何かを行うよりも、2019年に向けてしっかりと仕事をしていった方がいいと思っている」「我々は1セットのコンディションにおける一人のドライバーのフィードバックに頼ることになる。暗いコンディションでも、照明の下でもない。どれくらいオイルがつくかもわからない。いろいろなファクターがある」「私はそのようなデューディリジェンスがしっかりと行われることなく、急いで導入されることを懸念している」シールドは、フェラーリがF1イギリスGPでテストを実施し、視認性を含めた最初のフィードバックを与えた後、F1イタリアGPのフリー走行で他チームがさらにテストを実施する予定となっている。
全文を読む