マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、2026年のニュルブルクリンク24時間レースに向けて温めていた“特別な希望”は実現しなかった。フェルスタッペンは、同イベントに合わせてF1マシンでのデモランを行う意向を持っていたものの、その申し出は認められなかったことを明かした。それでもフェルスタッペンは、5月14日から17日に開催されるニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を予定しており、メルセデスAMG GT3の3号車でダニ・ジュンカデッラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとチームを組む。
さらに、その準備として3月21日のニュルブルクリンク耐久シリーズ第2戦にも出場する予定だ。実現しなかったF1マシンでのデモラン中国GPの週末に行われたドライバー会見で、フェルスタッペンはニュルブルクリンクでF1マシンによるデモラップを行う可能性について問われた。「それは許可されなかった。そうでなければ、もうやっていたはずだ」とフェルスタッペンは語った。その後、実際に申請したのかと問われると、「ああ」と認めている。ニュルブルクリンク24時間への強い憧れ一方で、なぜこの耐久レースに参戦したいのかについて、フェルスタッペンはニュルブルクリンクへの特別な思いを隠さなかった。「世界で最高のレースのひとつだからだ。コースとしても最高のひとつだ」「正直に言って、あそこをGTカーで走るのは僕にとって完璧な速さだと思う。それ以上に速いクルマだと、場所によっては少し危険かもしれない。でも、あのコースにはすべてがある」「もちろん、ずっと見てきたし、すでにそこを走った友人もたくさんいる」「彼らは、あれは人生で最高の経験のひとつだと言っていた。僕は他のクルマでレースをするのも好きだし、今回はそれを本格的にできる初めての機会なんだ」「だから本当に楽しみにしている。自分たちがどこまでやれるのかを見るのもそうだし、ラインアップも非常に強力で、全体のフィールドも層が厚い。だから楽しみだ」F1とニュルブルクリンクの距離フェルスタッペンのデモ走行案は却下されたが、ニュルブルクリンクでF1マシンが走った前例がないわけではない。ニュルブルクリンク北コースは1951年からドイツGPの舞台となり、主に1976年のニキ・ラウダの大事故まで使用された。その後、1984年には安全基準を満たす新コースが建設され、2010年代には断続的にF1カレンダーへ復帰。最後にF1が開催されたのは、ルイス・ハミルトンが制した2020年のアイフェルGPだった。2007年にはニック・ハイドフェルドが2006年型BMWザウバーで同地を走り、近代F1マシンとしては31年ぶりのデモ走行を行った。さらに2023年には、元レッドブルのデビッド・クルサードとセバスチャン・ベッテルが、旧世代のF1マシンでフルラップを披露している。ただし、現代F1が同地でレースを行わない理由は明確だ。現在のF1マシンはこのコースに対して危険性が高いと見なされており、開催を実現するには大規模な改修と投資が必要になる。また、路面のうねりやバンピーな特性は現行F1マシン、とりわけグラウンドエフェクト世代のマシンと相性が悪く、最大限のダウンフォースを引き出すための繊細なバランスを崩す要因にもなっている。
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