マックス・フェルスタッペンは、アゼルバイジャンGP金曜フリー走行を終えて前向きな姿勢を示したが、レッドブルには依然として1周の速さを磨く必要があると認めた。フェルスタッペンはFP1を7番手、FP2を6番手で終え、最速タイムを記録したフェラーリのルイス・ハミルトンから最大で0.6秒遅れだった。
午前のセッションではチームメイトの角田裕毅に先行を許し、現役王者はトップ争いの外にいるように見えた。しかし、その後フェルスタッペンは、RB21の根本的なフィーリングは好ましいものだと強調した。「まだ1周の速さが少し足りない」「悪くはなかった」とフェルスタッペンは語った。「クルマのフィーリングは良いし、それはポジティブだ。この特異なトラックで安定したバランスを見つけられたのは良いことだ。必要なのはそれだ」「すべてをまとめなければ良いラップは走れない。我々はまだ1周のタイムでは少し足りない。クルマと自分自身の両方から、まだ得られるものがある」今回の課題は、ピレリがバクー用に新投入したC6コンパウンドによってさらに難しくなっている。フェルスタッペンは、市街地の高速区間においてこのタイヤが特に脆弱だと認めた。「明日もう少し良くなるといい」と彼は続けた。「ロングランは良かった。ここは常にスリッピーで、ソフト寄りのコンパウンドではタイヤに厳しいが、問題はなかった」「明日は数チームが接近すると思う。そして結局は完璧なラップを走れるかどうかにかかってくる」マルコもレッドブルのレースペースに自信フェルスタッペンが慎重な姿勢を保つ一方で、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコはチームの見通しにより自信を示した。「ロングランは有望だ」とマルコは語った。「我々は前で戦える位置にいると思う。予選ラップではあとコンマ1秒、1秒半を見つける必要がある。しかし微調整でそれは可能だ」©RedBull「ここで(モンツァが)一度きりではなかったことを証明できると思う。明日の予選ではトップ3に入れると信じているし、それはレースで勝利を争えるということだ」「勢いは続いている。クルマの作動範囲は広がり、セットアップも容易になった。これは間違いなく前進だ」レッドブルがレーストリムで前向きな兆候を示す中、フェルスタッペンはFP3で予選に向けてRB21を微調整し、好位置を確保することに集中する。オーバーテイクが可能でありながらもトラックポジションが極めて重要なこのサーキットでは、フェルスタッペンがその「あとコンマ1秒」を絞り出せるかどうかが、勝敗を分ける決定的な要素となる。
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