マックス・フェルスタッペンは、エミリア・ロマーニャGPの予選において、ソフトタイヤを「生かし続ける」のが難しかったと認めている。レッドブルのフェルスタッペンは、ポールポジションにわずかに届かず、マクラーレンのオスカー・ピアストリに0.03秒差で敗れた。この日のイモラ・サーキットは波乱の連続で、赤旗も出るなど混乱の多いセッションとなった。ドライバーたちは、ピレリが投入した新コンパウンド「C6」タイヤから最大限の性能を引き出そうと苦戦していた。
実際、最終プラクティスでは多くのドライバーがミディアム(C5)タイヤの方が速く、予選でもメルセデスのジョージ・ラッセルがC5で3番手に食い込み、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールも同じくC5を使ってそれぞれ5番手、8番手に入った。Q3終盤、フェルスタッペンはピアストリに0.03秒差で敗れる結果に終わった。セッションを振り返ってどうだったか尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。「全体的にはすごく順調だったと思うけど、この最もソフトなコンパウンドは、1周の中で“生かし続ける”のが本当に難しいんだ。セクター1は良かったけど、そこからタイヤのパフォーマンスが落ちていった。ほんのわずかな差だけどね」「おもしろいのは、ジョージがミディアムでタイムを出していたこと。つまり、このトラックに対してはソフトすぎたのかもしれない。少なくとも僕たちにとっては、そこから最大限を引き出すのが難しかった。僕自身、ミディアムの方が感触は良かったよ」「でも、レースは明日だし、ポイントを獲るのは明日だからね。だからそこに集中する必要がある。とはいえ、今日の内容自体はとても良かったと思ってる」ピアストリにわずか0.03秒届かず、Q3を終えたフェルスタッペン「マクラーレンとの勝負になるか」という問いに対しては、次のように答えた。「どうなるか見てみよう。前回のマイアミでは、実質的にバトルにはなってなかった。でも、今回はもう少しペースを上げて、マシンを安定させて、タイヤをうまくマネージできることを願ってる」フェルスタッペンは、ドライバーズランキングでピアストリに32ポイント差をつけられており、チームとしてもマクラーレンに対して141ポイント差で追う立場にある。なお、チームメイトの角田裕毅は、予選Q1で大クラッシュを喫して赤旗の原因となり、マシンに深刻なダメージを負ったため、日曜の決勝は最後尾からのスタートとなる。
全文を読む