マックス・フェルスタッペンは、ウエットコンディションのF1中国GPスプリント予選でタイヤを適切なウインドウに入れるのに苦戦したことから、レッドブル・レーシングが「今の位置にいるのは当然だ」と感じている。これまですべてのポールポジションを獲得してきたフェルスタッペンは、ドライコンディションのスプリント予選Q2でトップタイムを記録し、今回も有力候補と思われた。
しかし、上海インターナショナル・サーキットに雨が降ったため、F1が5年間訪れていないサーキットでウェット走行をしたドライバーがいなかったことから、大きな未知数が生じた。Q3では複数のドライバーがコースアウトを喫し、フェルスタッペンもウエットコンディションによるコースオフで2つのラップタイムを抹消された。フェルスタッペンのベストラップは中国GPのスプリントレースで4番グリッドを獲得したが、ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)より2秒以上遅かった。フェルスタッペンは、トップ10のシュートアウトでインターミディエイトタイヤを最適な作動温度範囲で使用することができず、そのせいで「氷の上を運転している」ような気分になったことを認めた。「信じられないほど滑りやすかった。タイヤに熱を入れるのにとても苦労した。そのため、マシンをコース上に維持するのが非常に難しかった」とフェルスタッペンは語った。「本当にスイッチが入らなかったし、氷の上を走っているような気分だった。だからこそ、予選後に今の位置にいるのは当然だと思う」「ドライではかなりいい感じだったけれど、ウエットではあまりうまくいかなかった。だから、もちろん満足している」今季最初のスプリントレースを前に、フェルスタッペンはポールシッターや奇数グリッドからのスタートと比べ、レーシングラインから外れた左側グリッドからのスタートは不利になると予想している。4番手と不利なグリッドからのスタートとなったフェルスタッペンだが、もしスプリントレースがドライコンディションであれば、19周のスプリントレースでレッドブルの優れたタイヤライフ管理を使って順位を上げたいと考えている「イン側からスタートするのは理想的ではないね。ターマックにペイントが施されていて、右側と比べると左側はグリップが低いんだ」とフェルスタッペンは語った。「可能な限りベストなスタートを切らなければならない。スプリントでは1セットのタイヤでかなり長いスティントになるだろうが、非常に興味深いものになるだろう」