マックス・フェルスタッペンは、新しいF1レースにはより大きな「情熱と感情」が必要であり、イビサ島のバカ騒ぎの代わりとなるのではなく、ファンを教育する必要があると語った。3度のF1チャンピオンであるたフェルスタッペンは、ラスベガスグランプリの週末を「99%がショー」で 「1%がスポーツイベント 」だと批判している。
また、有名なストリップを組み込んだラスベガスのサーキットをモナコのような歴史あるストリートトラックと比較するのは、サッカーのフラッグシップ大会である「チャンピオンズリーグ」と「ナショナルリーグ」を比較するようなものだとも語っている。予選では3番手だったが、決勝ではカルロス・サインツが10グリッド降格ペナルティを受けたため、2番手に並ぶことになるレッドブルのドライバーは、シリーズがコンサートやその他のエンターテインメントに注目を独占させるのではなく、レースに参加するファンにモータースポーツを売り込むためにもっと努力しなければならないとも考えている。「小さい頃、僕が夢中になったのはスポーツの感情であって、その周りにあるスポーツのショーではなかった。本物のレーサーなら、そんなことはどうでもいいはずだ」とフェルスタッペンは語った。「ストリートサーキットを走るF1マシンは生き生きしていない。それほどエキサイティングじゃない。それよりも、ちゃんとしたサーキットのほうがいい。スパやモンツのようなサーキットにはたくさんの感動と情熱が溢れている」「あそこのファンを見ていると、信じられないよ。あそこでクルマに飛び乗ると、気合が入るんだ。そういう場所でドライブするのが大好きなんだ」フェルスタッペンは、F1はスポーツ競技のプロモーションを十分に行なっておらず、その代わりに「あちこちで行われるランダムなショー」に傾倒しすぎていると付け加えた。「ファンがトラックの周りでも何かすることを求めているのは理解できる。でも、僕たちがスポーツとしてやっていることを理解してもらうことのほうが重要だと思う」とフェルスタッペンは続けた。「彼らのほとんどは、ただパーティーをしたり、お酒を飲んだり、DJのプレイやパフォーマンスを見に来るだけだ。それは世界中どこでもできる。イビサ島に行って、完全に酔っ払って、楽しい時間を過ごすこともできる。でも、それがレースで起こってしまっている」「やってきて人々は、何のファンになるのか? 好きなアーティストを見たり、仲間とお酒を飲んだりして、クレイジーな夜を過ごしたいんだ。でも、僕たちが何をしているのか、何を懸けてプレーしているのか、実際には理解していない。「スポーツがもっとこういったことに力を入れ、チームがシーズンを通して何をしているのか、何を達成し、何のために働いているのか、こういったことをもっと説明してほしい」「僕はあちこちでランダムなショーが行われるよりも、それを見ることの方がずっと重要だと思う。僕にとって、それはあまり情熱を注げることではない」「このような場所での情熱や感情が好きだよ。ラスベガスが大好きだ。でも、ここでF1マシンに乗るのは好きではない」
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