レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、第11戦F1ドイツGPで今季2勝目を挙げたものの、チャンピオンシップの可能性が近づいたとは考えておらず、メルセデスは“はるかに先にいる”と主張する。目まぐるしくコンディションが変化し、複数のセーフティカーが導入される大波乱のF1ドイツGPで、マックス・フェルスタッペンのスキルとレッドブル・ホンダの的確な戦略判断によって、チームは今季2勝目を挙げた。フェルスタッペンはレースでファステストラップも記録している。
マックス・フェルスタッペンは、コンストラクターズ選手権2位のメルセデスのバルテリ・ボッタスとの差を22ポイントに縮め、コンストラクターズ選手権でもレッドブル・ホンダは2位のフェラーリとの差を44ポイント差まで縮めた。しかし、まだランキングトップのルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンとの差は63ポイントあり、メルセデスのギャップを縮めるのはかなりの挑戦だとフェルスタッペンは感じている。2019年のタイトルについて質問されたマックス・フェルスタッペンは「わからない。彼らはチャンピオンシップではるか先を進んでいる」とコメント。「ポイント差はまだ2勝以上だし、メルセデスはまだ優勢なチームだと思う。今日はとにかく非常にトリッキーだった。そうだね、彼らの日ではなかった」「我々は何とか良い仕事をすることができた。でも、我々はまだそのギャップを埋めるために非常に一生懸命に努力しなければなららない。そして、実際にあらゆるレースごとに勝利のために本当に戦わなければならない。やらなければならないことはまだたくさんある」マックス・フェルスタッペンは、ミディアムコンパウンドのアウトラップで360度スピンを喫している。「とてもトリッキーだった。僕たちはかなり集中していなければならなかったし、ミスをする余裕はなかった。レースを終えた今だからこそ、観客のための360度スピンをしたと言えるけど、トリッキーだったし、ミディアムタイヤはとてもグリップが低かった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「今日は僕とチームの間のコミュニケーションがとても重要だったし、僕たちは正しい判断ができたと思っている。それが僕たちに勝利をもたした」過去3戦で2勝を挙げたレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは、タイトル獲得はまだ先かもしれないが、シーズン開幕前にレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが掲げた“少なくとも5勝”という目標には近づいている。シーズン後半にはホンダF1が“スペック4”エンジンの投入を予定しており、さらなる競争力アップが期待されている。