レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、F1中国GPでのルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルとのバトルでのインシデントは“あまりに勝利を望みすぎた”ためだと認める。レッドブル・レーシングは、F1中国GP決勝でセーフティカー出動時に新品タイヤに交換するという戦略が功を奏し、ダニエル・リカルドが勝利を挙げた。
マックス・フェルスタッペンも速さは見せたものの、ルイス・ハミルトンに仕掛けた際にはコースオフを喫し、セバスチャン・ベッテルとのバトルでは接触するなど精彩を欠き、1-2フィニッシュが狙えたレースを5位で終えた。マックス・フェルスタッペンは「もちろん、僕はあの時のクルマで5位でフィニッシュするためにそこにいたわけではない」と述べ、ダニエル・リカルドの勝利は自分の“いくつかのミス”による結果だと語る。「あまりに勝利を望みすぎたかもしれない。それが高くついてしまったかもしれない」自分との接触が響いて8位でフィニッシュしたセバスチャン・ベッテルにすぐに謝罪にいったマックス・フェルスタッペンは、ライバルへの謝罪は「あまり頻繁にすることではないが、必要なときもある」と認めた。また、高速のターン7の立ち上がりでのルイス・ハミルトンとのインシデントについては、ハミルトン側によって誘発されたと考えていることを示唆しつつも、ハミルトンにはそのような走りをする権利があったと感じていると語った。「公平なチャンスではあっただったけど、僕でもルイスと同じようにしただろう」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「コーナーの真ん中で彼は少し僕の方に寄せてきたので、全開で走りながらちょっとマーブルの多い方に行ってしまった。すぐに修正しなければ、クルマのコントロールを失いやすい。でも、フェアなレースの瞬間だった」父親で元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、フェルスタッペンのベッテルへの仕掛けは“あまりいいものではなかった”とし、“もっと考える必要がある”と述べていた。家族からの批判に驚いたかと質問されたフェルスタッペンは「もちろん驚きはしないよ。彼とは話をしたし、何が原因かはわかっているからね」とコメント。「僕の父は世界中の誰にとっても最も厳しい批判家だし、彼に対処することができれば、誰にでも対処できる」「完璧な人などいないし、常に改善することができる。意見を聞けてとても嬉しい。また改善できるしね。結局のところ、自分自身を見つめなければならない。多くの人と話すことはできるけど、自分で導き出さなければならないからね」「だから、自分自身を理解しなければならない。でも、僕はずっとそれが得意だったし、何が間違っていたかを理解してきた。僕はいつもそこからポジティブなものを見つけることができている」「中国ではスタートが本当にうまくいって2台を抜くことができたし、ペースも良かった。全てが本当に順調に進んでいた。だから、中国で起こったことは大きなドラマではない。最終結果は良くなかったけど、強みにも目を向けなければならない。総合的なペースはすでにいいし、ただまだ結果に繋がっていないだけだ」